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 競技用着順判定カメラにはスリットカメラが使われ、昔から競馬や競艇等の写真判定用カメラとして知られていますが、下の図のイメージのようにゴールライン上に向けてかなり高所に設置され、ゴールラインの端から端まで広範囲に撮影ができるようになっております。また、競馬場ではゴールラインの延長線上の支柱に細長い鏡が取り付けられ、スリットカメラで鏡に映った反対側の画像まで撮影できるようになっています。
 これに対し、このホームページのスリットカメラは、鉄道車輌の側面を撮影することを目的としているので、線路脇などで鉄道車輌を横から撮影することになります。この場合、撮影する範囲は常にスリットカメラから等距離にあります。

 着順判定カメラでは、このように広範囲な撮影が必要なことからカメラに近い被写体と遠い被写体とで見かけ上の速さが異なるため、手前ほど画像が横に伸びてしましますが、カメラはゴールラインの延長線上に向けて設定されているので、着順判定には問題はありません。これに対し鉄道車両撮影の場合には、カメラから一定の距離で離れて通過する鉄道車輌の側面を撮影するものなので、被写体の速さが撮影の重要なポイントになります。

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 着順判定カメラでは、着順を識別するための精度を高めるためにスリットの幅を2/100mm程度にしてより正確な判定ができるようにしております。 具体的にはフィルムの移動速度は、競輪では1秒間に80mm、競馬では60mm、陸上では40mmと固定されているようですが、このようにスリットの幅が極端に狭いことから移動速度が固定でもかなり鮮明に写ります。
 これに対し自分の作成した鉄道撮影用のスリットカメラでは、スリットの幅が1mmと比較的開いてるために、
フィルムの移動速度を変えることで、列車の速度とフィルムの移動速度を相対的に一致させることが鮮明な画像を得るポイントとなります。
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