スリットカメラ撮影記(京成電鉄臼井-佐倉間にて)



 今まで4回ほど京成本線臼井駅-佐倉間でスリットカメラによる列車写真撮影を行っています。撮影場所は臼井駅から佐倉方向に20分ほど歩いた田園地帯の中で、印旛沼もすぐ近くにあります。ユーカリが丘駅方面の田園地帯も探してみましたが、線路が盛土で相当高くなり見上げるような感じなので、この場所にしたものです。下の写真はその撮影場所から佐倉方面を望んだもので、平坦な場所で見晴らしもよく、付近に踏切があるので電車の接近を知らせてくれます。




 この撮影場所は線路が東西に走っている場所の北側であるため、太陽光線が逆光となり、本当は線路の反対側のほうが撮影には条件が良いといえます。しかし京成に限らずほとんどの路線では、線路脇に延々と高い柵が設けられていて、それが邪魔になって撮影できないのです。この撮影場所でも線路の両側で高い柵が延々と設けられていますが、この場所の線路の北側には田んぼと線路の間に高い盛り土が線路と平行して続いています。写真はこの盛り土の上で三脚を立てたもので、この状態なら高い柵を越えて車輪が隠れることもなく、車体の全てを撮影できるのです。線路の反対側ではこのような盛土がないため、高い柵に邪魔されて撮影ができません。

写真のようにレールが柵の上に隠れることなく見えるのがわかると思います。この盛り土がなければこの場所での撮影はできませんでした。



複線の区間で手前の線路を走る列車を撮影する場合、撮影距離を十分とらねばなりません。通常30m程度は必要となり、線路と平行して続く盛り土の場所では近すぎるので、写真のように線路から離れた場所を探し三脚を設置したものです。

さてここで撮影した都営5300形の画像をこちらをクリックしてご覧ください。
背景は上の写真のとおりですが、スリットカメラで写すと遠景は淡い線となってく流れます。電車は、右から左に通過するのでカメラは通常の状態で取り付けています。