最後の東海道線ブルートレイン「富士・はやぶさ」撮影失敗記


2009/2/8()



 今回も北側から撮影しているので露光不足が心配されますが、写真のように非常に明るい建物が背後にあるためこれが列車の側面を照らしてくれるので少しは助かると思います。実際撮影した結果、この建物の反射と思われる光が車体を照らすとともに、窓にも光の帯ができていました。ただもっと良い場所があればそちらに行くのですが、駅から歩いてきて撮影できる場所を探したのですが、ここに来るまでは東海道線の上りの線路が手前の道床で隠れてしまっていたのです。また明るい南側は並行して走る道路もなく撮影に適した場所はありませんでした。


ただやっかいなことは撮影する線路までの距離が意外と近く、ズームレンズで最短距離にしてなんとか収まりました。まずE217系の湘南色がやってきたので撮影したところフィルムスピードも列車速度にマッチしていて撮影は成功でした。スリットカメラは写真に見える線路の先のマンションの方向へ向け、手前の低い柵越しに撮影しています。
 ところが「富士・はやぶさ」が来る前に185系が踏み切りの手前で停車しているのが見えました。何かあったと思ったのですが、あとで踏み切り付近で撮影していた人に聞いたところ、踏切内に立ち入って三脚を立てて撮影しようとした人がいて「富士・はやぶさ」の前を走る185系が緊急停止したというのです。その後185系はゆっくり速度を落として目の前を通過していきましたが、同様に「富士・はやぶさ」も速度を落としてきたため、慌ててフィルムスピードを下げて撮影したのですが、今度はフィルム速度を落としすぎてしまい、完全に失敗してしまいました。
 昨年には「富士・はやぶさ」を撮影するため文部科学省の課長補佐が踏切内で倒れた三脚を直そうとして貨物列車に接触して死亡するという痛ましい事故がありましたが、懲りずに無理して撮る人がまだいるのは残念です。