小田急2400形は昭和34年から38年の5年間にわたって29編成116両が製作されました。2400形はモーター車の長さを19メートルと従来の同系車に比べ長くし重量を増すことで粘着性能の向上を図り、反面、制御車を16メートルと短くすることで4両固定編成を70メートル程度に抑えることができました。このように2400形は従来のオール電動車方式に比べ製造コストや運転費、保守費の軽減を図った高性能高経済車ということでHE車(ハイ・エコノミー車)と呼ばれていました。昭和63年までには全車廃車されましたが、小田急の通勤型電車が全車冷房化される以前に活躍した車両です。昭和54年7月海老名駅付近で撮影