883系はJR九州初の振り子式車両で、営業用交流電車としても日本初の振り子式車両で、車両デザインは水戸岡鋭治が手掛けています。今回撮影した編成はA02編成という1次車に属するもので、平成6年に製造されました。この車両は東九州地区や日豊本線の輸送力改善、速達化を目的として4次車まで平成9年までに全部で50両が全て日立製作所で製造されました。列車の愛称は。英語で音速のという意味を持つ「ソニック」が車両デザインや列車の方向性とも合致する事から、水戸岡氏も了承し「ソニック」に決定しました。制御方式はサイリスタ位相制御と東芝製GTO素子によるVVVFインバータ制御で、主電動機 (MT402K) は三相かご形誘導電動機が使われています。パンタグラフは当初は下枠交差式の PS401K を搭載していました。パンタグラフ台は、先に営業運転を開始していたJR東日本のE351系と同じく台車枠直結の支持台上に設置され、パンタグラフと架線の位置関係は振子動作の影響を受けない構造です。AO2編成については、平成12年3月に当時小倉工場にて6号車(サハ883-2)より下枠交差式パンタグラフからシングルアーム式パンタグラフ PS401KA に交換され、その後残りのパンタグラフについても順次交換されました。赤間駅付近にて撮影