E26系というオール2階建ての寝台客車により全室A寝台として開発され運行されている豪華な寝台列車「カシオペア号」には幾種類もの客室があります。カシオペアスイート(展望室)は、1号車の車端部に位置する1部屋のみの客室で、構造は平屋でベッドのほかに展望部分にリビングスペースがあります。同様に2号車の車端部にはカシオペアデラックスという平屋の客室があります。1、2号車に3部屋ずつあるカシオペアスイート(メゾネットタイプ)は、1階が寝室、2階がリビングスペースとなっています。3号車はダイニングカー(食堂車)です。食堂は2階部分にあり、朝食・パブ・ディナーの営業を行っています。なお、ディナーは予約が必要ですが、朝食やパブは不要とのことです。また、4号車にはカシオペアコンパートと呼ばれる車椅子を必要とする利用者とその同伴者用に平屋の客室が1部屋あります。カシオペアツイン(車端室タイプ)は、4~6号車にそれぞれ1部屋、7~11号車にはそれぞれ2部屋あり、いずれも平屋構造です。カシオペアツイン(車端室タイプを除く)は一番数の多いタイプの客室で4~11号車にそれぞれ8部屋ずつあり、構造は2階建てで、平屋の通路から階段を使ってそれぞれの部屋に入れます。最後尾の12号車はラウンジカーと呼ばれソファーが用意され、乗客はいつでも眺望などを楽しむために利用できます。平成17年9月、 川口駅北側陸橋付近にて撮影