平成3年3月、成田線成田〜成田空港間が開通したので、新宿・池袋・横浜などの首都圏主要都市と成田空港を結ぶ空港アクセス用特急車両として製造されたのが253系です。列車名は成田エクスプレス、略して「N'EX(ネックス)」という愛称名がつけられています。編成は3両編成から最長12両編成で運転されますが、東京駅で新宿方面と横浜方面の列車を分割併合するため、先頭車には自動幌解結装置が設置されていて、スイッチひとつで幌の出し入れと幌をカバーするプラグドアの開閉が連動して行われるため、連結後に連結面の通り抜けが可能となっています。また、全席指定席となっており、海外旅行は手荷物が多くなることから、各車両のデッキに大型荷物置き場が用意されています。通常の特急と大きく違うのは、荷物棚が旅客機と同じハットラック方式で、荷物棚の空間が大きいということや、出入口も通常特急と比べて大きいことです。平成11年12月ダイヤ改正で大宮まで延長になりました。平成15年1月撮影:N'EX大宮行、12両編成、川口駅北側陸橋付近