近鉄特急型電車30000系は、昭和53年にビスタカーII世と称された10100系の老朽化や廃車に伴い後継車両として登場したもので、新幹線100系が登場するまで日本で唯一ダブルデッカーを運転していた近鉄特急「ビスタカー」の3代目にあたる車両です。登場時は「ニュービスタカー」と呼ばれ、後に「ビスタIII世」と称されるようになり、その後、更新工事で「ビスタEX(ビスタ・エックス)」と改称されました。30000系は、登場時から21000系「アーバンライナー」の登場までの間、近鉄を代表する車両で、昭和54年に鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しています。写真は京都発賢島行きの特急で、新祝園−狛田間で線路の東側から撮影しました。なお、短編成であり画像も大きくしたことから、窓際の乗客については顔にぼかしを入れてあります。平成22年4月 賢島行き特急 新祝園-狛田間