今回はあけぼの号を牽引する機関車のお話です。平成21年3月14日のダイヤ改正で寝台特急「あけぼの」の上野〜長岡間の牽引機が、青森車両センターのEF81形から長岡車両センターのEF64形0番代へと置き換えられています。この置き換えの理由のひとつは、EF81電気直機関車が交直両用で機関車を付け替えることなく上野-青森間を走行できる機関車として以前から使用されていたのですが、本来平坦区間用で抑速ブレーキ等の装備もないEF81が、上越線の急勾配の坂を走行するのに最適ではないため、この区間を走行するのに適したEF64に変えることとなったようです。長岡車両センターではEF64-1000番代6両と0番代2両を保有しています。EF64の0番台には北陸牽引用と同じ色の38号機とぶどう色の37号機(茶釜)があります。EF64の1000番台には1030〜1032、1051〜1053の6両がありますが、新津車両センターへの配給列車として使用される1030と1031以外の1000番台は、検査等で0番台が使用できないときの代替用のあけぼの牽引車となります。今回のスリット写真もその代替用機関車のうちの1052が牽引しています。このEF64-1052は同じく寝台特急北陸号の牽引にも使われていますので北陸号のスリット写真もご覧lください。そのうち機会があればEF64-0番代の牽引するあけぼのも撮影したいと思います。平成21年5月10日撮影、川口駅北側にて撮影