以前の秋田新幹線こまちにはE3系の車両が使われていましたが、平成25年3月から低騒音化、高速化を図るためにロングノーズの先頭形状をしたE6系が導入され平成26年3月には全車両の入れ替えが完了しました。このスリット写真は盛岡駅を発車して在来線に入ってから一つ目の大釜駅近辺で撮影しました。この「こまち9号」は東京から盛岡までは17両編成で、このこまちの後ろには10両編成の「はやぶさ」が連結されていて、盛岡で切り離されます。新幹線をスリットカメラで撮影するのは今回が初めてです。新幹線の高速軌道上では盛岡まで最高速度320Kmで走行している車両ですが、広軌化された在来線上であれば100Km前後に速度を落とすため十分撮影できます。また、スリットカメラでは車両以外映らないためわざわざ秋田方面まで行かなくても、より近場の撮影場所があれば良いので、今回はひと駅目の大釜駅の秋田寄りの田園地帯で撮影しました。撮影場所の背景にはちょうど正面に雪を頂いた岩手山が見えました。前後の背景の中央に白い横線が通ってますが、これは線路の先に見える岩手山の山頂の雪の色をスリットカメラが横に流したものです。撮影時は午前中の順光状態で新幹線の側面には日が当たっていますが、フィルム速度が速すぎて列車の画像が伸びてしまったのでパソコンのソフトで長さを調整しています。また、速度が合わないことから画像に少し縦縞模様が出てしまいました。色はよく出ていたのに残念な結果でした。