国鉄時代を経てJR東日本においても電車をMM'ユニット方式という2両単位で扱う方式は、現在においては日本の鉄道会社に広く普及しているところです。
 
  このMM'ユニット方式は片方の電動車(M車と呼ぶ)に主制御器、主抵抗器などの主電動機のコントロールに直接関係した機器を、もう片方の電動車(M'車と呼ぶ)にMG、CPといった補機類を搭載するという方式です。M車にはその系列の奇数番号が、M'車には偶数番号が割り当てられています。
 
  さてこの2両単位のM車、M'車のどちらかには集電装置としてのパンタグラフが装備されていますが、サイトや関連する書籍を調べてもどちらの車両に装備されているものか判然としませんでした。 
 
  そこで長年撮影を続けた国鉄やJRの電車のスリット写真を調べたところ、分類できたので以下の表として作成しました。
 
  偶数のM'車にパンタグラフが装備されているものは国鉄時代に製造された系列の車両がほとんどでした。しかし奇数のM車のケースはJRになってからのものがほとんどですが、103系をはじめとして国鉄時代の系列にも多数ありました。
 
  JR東日本以外の各社ではこのMM'ユニット方式でなく、付随車にパンタグラフがついていたりいろいろです。また、私鉄では車体番号が数字だけの場合が多く、外見ではMM'ユニット方式がわかりにくいです。

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                       同じ系列でも183系のように0番台は奇数のM車に付いて、1000番台では偶数
                          のM'車に付いているという変わった例もありました