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板荷駅ホ−ム

 列車に乗って窓の外を眺めていれば、当たり前のことですが景色が次々と移り変っていきます。列車に乗って景色を眺めているうち、さてこの景色をスリットカメラで撮ったらどのように写るものかと思い、東武の快速列車に乗り駅を通過する時に撮影したのが上の写真です。

 この通過駅は「板荷」という東武日光線の小さな駅で、快速列車は追越線を使って駅に停まっている普通列車を追越すのですが、幸いというかこの時は普通列車は停車していなかったので駅のホ−ム全体を撮影することができました。

 この駅は広々とした関東平野ではなくすでに山間にありますが、駅の向こう側に見える森や建物などはほとんど流れて写っていて判別できませんが、駅のホ−ムとホ−ム上にあるものだけがはっきり写っています。

 列車は一定の速度で走りフィルムも一定のスピ−ドで動かして撮影することで、列車の窓から見える景色のうちフィルム上では列車からある一定の距離の場所が一瞬止まって見えるためこのような映像が撮れるのです。

 列車の速度は正確には分かりませんので、ある程度予想してフィルムを動かす速度を決めて撮影しています。


 上の写真は、同じく東武日光線の快速電車の車内から前述の板荷駅の次の駅である下小代駅を通過するとき撮影したものです。
 この写真にはホ−ムの電柱しか写っていませんが、電柱の根元をご覧いただければ電柱のところにだけにピントがあっているのが良くおわかりいただけると思います。

 また、背景の樹木がきれいな模様のように流れて写ったことが、この写真をより特徴あるものにしました。これは撮影に使用したスリットカメラのスリットの幅が1mm程度とスリットカメラにしては結構広めにとってあるため、背景の画像が一部フィルムに写り込むことで生じたもので、たとえば百分の1mmのスリット幅だと背景は横の線状の画像となり、このような独特な写り方にはなりません。


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