従来の「更新情報」を更新データのみに限定し、新たにこのコーナーを設けました。 |
[鉄道撮影用スリットカメラの市販品の開発について] 2019.7.31
昭和54年にフジカラーは、自社で独自に開発したロール状の印画紙に鉄道車両のスリット写真を直接印刷できる装置を使ってロングトレインプリントという商品名で全国的な販売を開始しました。ロングトレインプリントは全国のフジカラーの系列の写真屋さんを中心に販売されました。 さてスリット写真の撮影は、鉄道写真家ではなかったですが早稲田の写真部出身のプロのカメラマンの方がフジカラーの協力の元にスリットカメラを製作して全国を撮影していました。 その後、このカメラマンの方はロングトレインプリントのブームが過ぎ去ると鉄道写真をやめて、縄文土器の展開写真などにスリットカメラの応用を求めて行ったようです。 その後、フジカラーではロングトレインプリントの元になるスリット写真を撮影するために市販品としてのスリットカメラの製作研究を進めていたようです。ところが詳しい理由は分かりませんが、試作機は作ったものの途中で開発を断念したとのことです。 考えられる理由は製造コストの関係、市販品として耐えうるだけの画質の問題や失敗をなくするための撮影方法の問題など考えられますが、本当のところは分かりません。 |
[HP開設21年とプロバイダの移管] 2019.1.17
このコーナーの更新はここ数年サボってきましたので、最近の出来事について大変遅ればせながらアップします。 平成の最後の年となる平成31年の1月17日はHP開設からちょうど21年目となりますが、20年目で特集をアップしていますので今回は特に何もいたしません。 さて、昨年末まで使っていたジオシティというプロバイダは平成26年にそれ以前のビッグローブというプロバイダから乗り換えたものでしたが、昨年の10月になって今年の3月末をもってジオシティが閉鎖されるという通知があり、移転候補先をいくつか選ぶようなメールもいただきました。 そこで候補先を検討してその中からサクラインターネットというプロバイダを選んで年末までに移管作業を続けていましたが、12月中に大半の移管作業を終了いたしました。 プロバイダの変更でホームページのアドレスもジオシティよりサクラインターネットに変更になりましたが、ジオシティで使っていた「http://www.railway-slitcamera.com」という独自ドメインについて引き続き使用出来るようになったことから、HP内のリンクを全て独自ドメインに書き換えることでリンク切れを最小限にとどめることが出来ました。従来のジオシティのアドレスでアクセスされた場合でも3月末までは、HP移転の案内が出てきます。 |
40年以上前からスリットカメラで撮影していますが、列車撮影で真横からの撮影かそれとも少しだけ斜めに撮影するのか、常に悩んできました。最初の頃は列車側面写真ということで意識して真横に撮影していましたが、そのうち真横では撮影できない場所があって斜め撮影が始まったと思っています。 ただ斜め撮影した作品を見て機関車のヘッドマークの文字が読めたり真横よりも車体に立体感が出てくるのでいつしか斜め撮影を多用するようになりました。 昨年イカロス出版社に北斗星の撮影で自作品を説明に行ったところ、新たな撮影依頼を受けたのですが、その条件として真横撮影が求められました。やはり雑誌などで掲載する画像は鉄道模型の資料として使われることが予想されるため真横撮影が求められるようです。 数年前から自作品をヤフオクで出品しておりますが、最近は幅の狭いミニプリントだけでなく、スリット写真の先頭部などをA3幅という現在使用しているプリンタの最大幅でプリントする大型の作品を作っております。平成27年8月で廃止された寝台特急北斗星の上り最終列車についても撮影に成功しました。この作品も真横ではなく少し斜め撮影です。斜め撮影することで機関車の先頭部の北斗星が書かれたヘッドマークの文字もはっきりと読むことが出来ます。 真横撮影のほうが鮮明度が高い写真が撮れますが、雑誌の載せる程度の画像の大きさではその差がわかりません。A3サイズに拡大した画像では解像度が高いほうが好まれます。でも写り方は少し斜めのほうが自分の好みです。というわけでどちらが良いかきめかねています。 |
[フィルム式スリットカメラの証について] 2015.10.13
フィルム式スリットカメラの特徴は、スリットを通過した画像がフィルム上に画像として一瞬ですが写っているので、その画像でフィルムが 感光するというものです。電子式スリットカメラともいうべきラインセンサなど使ったものは、面による画像ではなく縦の1本のラインに映し出された線の画像を電気信号によりデジタル化したデータとして蓄積するものです。 単に列車のスリット写真を見ただけでは、背景等の流れ方や斜め撮りも可能なことなど、一見してフィルム式かラインセンサによる電子式によるものかわかりません。 私の使っているフィルム式スリットカメラはスリット幅がちょうど1mmなので135mmレンズで30m程度離れた列車の側面にして20cmほどの幅で画像がフィルム面に映っているのです。列車の移動に伴ってフィルムも移動するので1mm幅のスリットに連続した列車側面が撮影されることになります。 フィルム式では列車の進行方向がフィルムの移動方向と逆になると画像がフィルム上に一瞬もとどまることなく全て流れてしまうので、完全にぶれた画像になります。 このことは右から左に来る列車を撮影中に反対方向の列車が同時に撮影されたときどのように写るのか見れば明らかです。165系の急行電車の撮影中に奥の線路を通過した電気機関車牽引の客車列車の画像をご覧ください。こちらをクリック これがフィルム式スリットカメラである証とも言うべきものです。 ただし、スリットの幅をもっと極狭に狭めていった場合、このぼけの効果はどんどん少なくなります。 私のカメラの場合、このスリットの幅をこれ以上狭くすると、フィルム式スリットカメラの悪い特徴でもある縦縞模様が多く発生するので1mm程度にとどめています。 |
[各種編成表の作成について(再)] 2015.3.23
当初掲示板にもアップした文章ですが、本来はこちらに書き込むべき内容なので、重複になりますがご容赦ください。 当写真館では、以前から各種編成表を作成しています。一番古い「寝台特急北斗星号編成表」「あけぼの号編成表」を初め「懐かしの特急電車編成表」「特急電車編成表」「貨物列車編成表」「3054レ編成表」、さらに最近作成した「寝台特急北陸編成表」があります。 このうち「寝台特急北斗星号編成表」は、ここ2、3年では各自動スクロール画像をすべて抜いてダントツのアクセス数を更新している状況です。 これらの編成表を作成できたのは、撮影列車に関する撮影方針が大きく影響しました。というのも全国各地の数多くの種類の列車をできる限り撮る事は、時間的にも経済的にも負担が多く、私にとってかなり困難でした。 そこで、同じ列車でも長い間撮影することでスリット写真でこそわかることがあるのではないかと考えました。その考えが的中したのが昔から地元で撮影している寝台特急北斗星でした。毎回撮影していて編成の内容を調べているうちに、連結されている客車が全く固定されてないことがわかったのです。数ヶ月すると同じような編成でも以前撮影したのと連結されている客車が大きく変わることがわかったのです。その点、JR西日本のトワイライトエクスプレスような編成とは全く違っていました。同様にあけぼのも北陸も編成内容を変えておりました。 コンテナ貨物列車についても同様な考えで編成表を作ってみました。しかし、こちらは種類や台数が圧倒的に多く、北から南まで日本全国を走っているので同じコンテナに出会うことはほとんど無いことがわかりました。しかし、インターネットには検索機能があります。この検索機能を使ってコンテナ番号を入れることで、一部ですが日本全国で鉄道マニア(特に貨車マニア)の方が撮影された同じコンテナ写真を見ることができることがわかりました。 |
[フィルム現像を依頼していたカメラ店の異変] 2014.9.21
今朝6時起きで撮影を済ませ、近くのミニラボに撮影フィルムを現像に行ったのですが、朝10時の開店直後のお店なのに店の周りには大勢の若者が集まっていて異様な雰囲気だった。 店に入って何か店の設備や配置が以前と異なると思ったが、いつものカウンターで現像の注文をしたところ、何ともうフィルム現像設備が撤去されたため、フィルム現像は外注となり、今申し込んでも1週間後になることがわかった。 いつかこのようなことが来るとは恐れていたが現実となった。さらに外注になるとフィルムを切断しない長巻処理は、通常の料金にさらに追加料金が加算されるとのことであった。 帰りがてら店の中をよく見ると、若者の行列は最近発売されたi Phone6の予約で並んでいるようだ。直近にこの店にフィルムの現像に来たのはつい2ヶ月前の7月だった。その後、真夏の猛暑で撮影できないので毎年のことながら撮影は休んでいたが、このような様変わりは全く予想外のことだった。 その後、駅近くのミニラボに行ってフィルム現像を依頼できたが、この店は駅近くに2店舗あったものが1店舗が金券ショップになったため、その後残った唯一の現像してもらえる店となった。 今まで家に近く現像を毎回依頼していた店は7年近くの付き合いだったが、店員も昔の人は配転などでいなくなり、さびしい限りである。 |
[撮影場所探しの強力なツールについて] 2014.7.8
昔から電車に乗って外を見ながら撮影場所を探していたことが多くありました。時には運転席の後ろに陣取って前方の景色を見て探していたこともありました。そしてここはと思うところを下車して現地を見に行ったところ線路脇の柵が結構高くて撮影できなかったこともありました。 このように従来からの方法も撮影地探しには必要ですが、最近ではグーグルアースのストリートビューを使って全国津々浦々まで探すことができるようになりました。ただストリートビューは専用の車で撮影しているので、車が通れないような場所までは入れません。 そこで道路と交差する踏切があれば大体ストリートビューで撮影されているので踏切や線路近くの風景を見ることができます。踏切は列車の接近を知らせてくれるものでもあるので、踏切が近いことは好都合です。 このスリットカメラの撮影場所探しで重要なことは線路脇に柵など高い障害物がないことと、線路までの距離が30m前後取れる場所です。 踏切付近の光景で柵の有無がわかりますし、柵があってもその高さもある程度見ることができます。線路までの距離を取るために空き地やあぜ道なども踏切近くのものであれば見えます。 このようにグーグルのストリートビューを使えば、電車で運転席の後ろで陣取ってみるよりも、家にいても全国的に撮影可能な場所を探せるのです。 ただし、ストリートビューにも弱点があります。それは画像が現在の状況を写したものではないということです。グーグルアースの画面の一部に撮影年月日が記されていますので、その年月が経っていると場所によっては、再開発等で家が建っていたり、線路脇に柵が出来ていたりすることもあります。また季節によっては線路脇に草が生い茂っていて撮影できない場合もあります。 その弱点はあっても、その点を考慮して使えば、今までになかった最高に使えるツールと言えます。 |
[英語版サイトをリニューアルしました] 2014.5.29
13年ぶりになりますが、英語版サイトのスクロール画像を大幅に 入れ替えました。カシオペアと小田急VSEはそのままにして、従来5本であった画像を8本にしました。追加したのは成田エクスプレス、京成スカイライナーとミニ新幹線2本です。205系山手線については現在のE231系の画像がありましたが、今回は外しました。将来、寝台列車が無くなったあと入れる予定です。 北斗星は最新の機関車の画像に入れ替えましたが、カシオペアとともに来年の廃止が囁かれているものです。東武鉄道のDRCは現在のスペーシアの画像に入れ替えました。 今回のポイントは、外国の旅行者が多く利用するであろう成田エクスプレスと京成スカイライナーを加えたことです。また、外国人観光客が多く訪れるであろう箱根と日光に向かう列車も残しました。今後はまだテロップ文の翻訳が残っていいるので、時間を見てやることにしております。 |
[スマホ用の画面と画像の配置順について] 2014.4.26
スマホ用の画面について先月から今月にかけて作成作業を行ってきたところですが、従来より「はんぱもん写真館」では画像を無秩序に掲載してきたため、メニューに従って画像を選んで表示している従来の方式と比べ画像がスムーズに探せない状況が続いておりました。 そこで今月になって「はんぱもん写真館」で掲載している画像の一覧表をコード化して並べ替えました。コード化については、列車を「寝台特急、特急、急行等々」の順にアルファベットと2桁の数字を組み合わせたもので、A01から始まりZ99で終わる付番方式を用意しました。 私鉄については、アルファベットをMからはじめて会社名の50音順に 並べました。 パソコン版、タブレット版、スマホ版について同様に並べ替えましたのでどうぞご覧下さい。 |
[サイトの移転と独自ドメイン取得について] 2014.2.27
8年ほど前にASAHIネットからビッグローブに移転しましたが、このたび Yahoo!のネットに再度移転しました。それと同時にプロバイダ指定のドメインでなく独自ドメインを取得しました。最初はslitcameraというドメインにしたかったのですが、既に使われていたので断念し、鉄道用であることからrailway-slitcameraにしました。 サイトを移転する理由は、ホームページに掲載する画像の容量が通常のプロバイダでは100メガまで無料で、それ以上は高額な追加料金が必要なことです。その点Yahoo!では従来300メガまでだったのですが、最近になってそれが9割近くの使用に達していました。その後昨年あたりに10ギガまで可能となる割安のプランが出たのでそちらに乗り換えることにしたものです。実際は1ギガで足りると思うのですが、新プランは10ギガしかないのです。 また、今まではホームページの画像の容量を減らすために何度もJpeg形式の画像を解像度を落とし再アップロードを繰り返してきました。しかし中解像度を低解像度にしてもせいぜい減って3割程度で、それもやり尽くしたので今回の移転となったわけです。 |
[ヤフオクへのスリット写真の出品について] 2013.7.10
2013.7.17更新
ヤフオクへは4年ほど前に試験的にロール紙にプリントした列車スリット写真を出品したことがあり、鉄道写真の分野に掲載したことで一部の方には大変好評でした。ただ試験的とはいえ有料で売却することなので人気のある作品はどのようなものか知りたかったのですが、結果的にはっきりとした傾向はわかりませんでした。 そこで今年になって4年ぶりにヤフオクへの出品を行いました。今回は試行錯誤で種類を増やすだけでなく、プリントのサイズや構造を変えるなどいろいろな作品の出品を試みましたが、結論的には時間や手間をかけて出品の単価を上げるようなことをしても、あまり意味のないことがわかりました。 というのも今回、出品に当たって一番力を入れたことは、染料系インクを使用することによる退色対策でした。そのためロール紙の芯を基に改造して巻き取り式のグッズをかなりな日数をかけて製作しましたが、結果は期待はずれでした。 続いて迫力のある作品ということで今までになく拡大した画像でA3ノビサイズに先頭車等一部の画像をプリントした作品を出品しましたが、全く落札されませんでした。サイズが大きくてもスリット写真の特徴である編成全体の長い作品でなければ、一般のカメラによる流し撮りと大差がないように思われているのかも知れません。 このようなことから、その後は丸めると手のひらに収まるようなサイズのプリントで種類を多く出す方向に切り替えています。 このサイズのメリットはプリントの単価を一番低く抑えられるばかりでなく、プリントの幅を3cm程度に抑えることで、A5の定形外サイズの封筒で直接ポストへの投函が可能になり、郵送料金の安い定形外郵便の利用が可能なことです。 また、元画像がかなり縮小されることで、一緒に乗客等が撮影されていても顔等のぼかし処理などの必要性がなくなります。 退色の問題についても、黒い紙袋に入れて遮光して発送することとしました。黒い紙は100円ショップで購入したものを切断するなどして組み立てました。 作品はロール紙の芯を切断したものに巻くことで強度を持たせつぶれないようにしました。水は大敵ですから防水のためチャック付きビニール袋に入れています。 |
現在、随時ですが出品していますので、興味のある方はこちらをどうぞ。 |
[サイトに公開している列車画像の容量について] 2013.4.4
列車の自動スクロール画像は当写真館独自の画像ですが、その掲載本数は、はんぱもん写真館を加えれば、優に500本を越えています。この画像は当初からフォトショップエレメンツなどでJpegファイルに圧縮して掲載しておりましたが、最近掲載本数が増え続けることでプロバイダの提供するホームページの限界容量に相当程度近づいておりました。 そこで従来Jpegファイルに圧縮するとき標準の圧縮率で行っていたものを、低画質の圧縮率に改めてはどうかと考えました。事前に何度も標準と低画質とを画像を見比べましたが、見た目はほとんどわかりませんでしたのでほとんどの画像を高圧縮率のものに移行した次第です。 この結果、容量にして60メガバイト程度、画像本数にして100〜120本程度の余裕が生まれました。 |
[海外のスリットカメラ関連ウエブサイトについて(続)] 2013.2.2
3年ほど前にスリットカメラ関連の海外サイトについてご紹介したことがありましたが、最近、鉄道写真ではありませんが電子的なスリットカメラを使った作品が話題を呼んでいます。 そのひとつがJay-mark-Jhonson氏の遠景に人や動物が横切る風景を撮影した作品等で、スリットカメラ特有の背景の美しさなどが話題となっています。私も以前からこのスリットカメラ独特の流れるような背景が好きでした。ただ、このカメラはフィルムカメラでなく電子的なものなのでスリットスキャンカメラと呼んでいるようです。 http://www.designboom.com/art/slit-camera-translates- motion-into-bands-of-color-by-jay-mark-johnson/ さて、これ以外にスリットカメラについて探したところ、鉄道車両をを撮影した作品が見つかりました。それはAdam Magyar氏が製作されたようで、これもスリットスキャンカメラです。 http://www.pdnonline.com/features/DIY-Camera-Adam-Mag-4640.shtml さらにこのカメラを持って来日されたとき撮影されたようで、各1両分ですが地下鉄の車両を撮影している作品がありました。撮影車両から察するに地下鉄日比谷線と思われます。電子的な撮像素子を使ったカメラなので地下鉄などの暗い場所でも明るく撮れるようです。以下に作品のURLを記載します。 ・東武鉄道20000系(21872F-26872) http://www.pdnonline.com/gallery/Adam-Magyar-06-4634.htm ・東京メトロ03系(03-121F:03-621) http://www.pdnonline.com/gallery/Adam-Magyar-05-4635.htm |
[各種編成表の作成について] 2012.12.25
当写真館では長編成列車画像の下部に列車や貨車の車両番号やコンテナ番号等を表記しているので、視覚的には両者の表示において対応関係がわかりやすいものの、画像に埋め込まれた番号等では検索できないという欠点がありました。 そこでスクロール画面と連動するテロップ文で番号等を記述する方法も試しましたが、その場合該当する画像を表示させるときに問題があったりしたので、従来より北斗星やあけぼのの編成表で作成してきたようなテキストのみの編成表を作成してみました。 なお、コンテナ列車については1年ぐらい前から編成表を作成していますが、コンテナ等の番号で検索することで高速の検索ができる状態になっています。 大型のコンテナについては、この編成表を含め関連する画像がヒットして効果的ですが、12フィートコンテナで数の多いタイプ(例えば19D)などでは、ヒットは唯一この編成表のみになるので面白みがありません。小型コンテナでもレアなものや私有コンテナだと関連画像のヒット率が高いです。 |
[スマートフォン用自動スクロール画面について] 2012.11.18
以前このコーナーで「スマートフォンで見る列車スクロール画像について」ということで、スマートフォン(スマホ)ではこのサイトご自慢の自動横スクロールが機能しない旨レポートいたしましたが、その後、この自動スクロールシステムの作成に当たってお世話になった宮本様にご相談申し上げたところ、お忙しい中さっそくスマホでも動くように改善したシステムについてご教授いただきました。 そこでこのシステムをもとにスマホ用の横スクロールシステムへの変更を検討してまいりましたが、縦300ピクセルを超える大きい画像だと小さいスマホの画面では当初画像が画面を覆ってしまい操作上の問題が出ていました。また、スマホ用のシステムでは、フレームが使えないため長い列車の画像について常にスタートが画像の左側しか表示できない点もありました。さらに画像と同時にスクロールしながら表示できる長めのテロップ文の表示もできません。 このような制約から、まず左右の1方向しか表示させていない「はんぱもん写真館」の画像から試験的に使うことといたしました。ただ同写真館の画像については555ピクセルと大きすぎるので約半分に縮小しています。 同写真館の画像については、別ページをスマホ用として42本の画像の変換を終了しました。今後は他の画像もスマホ用に変更できるか検討していく予定です。 |
[台湾のスリットカメラを扱うサイトについて] 2012.7.13
以前にこのコーナーで「海外のスリットカメラ関連ウェブサイト」ということで米国と台湾のサイトを紹介したことがありましたが、そのうち台湾のサイトについては列車のスリット写真についてまで紹介できませんでした。その当時から列車のスリット写真は掲載してあったようですが、中国語のリンクが理解できずスリット写真のページまで到達できませんでした。最近、当サイトからのリンクを通じて当写真館へのアクセスがあったのを機会に、再度当サイト内を探し回ったところ、6本ほど台湾の列車のスリット写真の掲載されているページが見つかりましたのでご紹介させていただきます。そのリンクはこちらです。 このスリット写真はJR九州の885系(白いかもめ)に似た台湾の特急列車等を撮影したもので、フィルムにはブローニーフィルムのうちフィルム長の長い220フィルムを使っているようです。このように大きなサイズのフィルムを使っている割には、当写真館の画像と比べてもかなり小さめに撮影されています。これは考えるに全周を撮影するようなパノラマカメラの機構を使ってスリットカメラの撮影をしているので、それ相応なフィルムスピードに合わせるためこのような画像になったと思われます。 |
[フィルムカメラとラインセンサカメラの違いについて] 2012.4.8
このコーナーでフィルムカメラ以外の列車側面画像を作る方法として、デジタルビデオカメラやラインセンサを使ったラインセンサカメラ(以下、ラインカメラと言う)で電子的に横方向に画像をつなげることで、フィルム長などの制限を受けない列車側面の撮影方法があることを以前にご紹介しました。 これらの方法では列車の進行方向に関係なく撮影できたり、ある程度列車速度が変化しても対応できることなどもあり、初心者であっても失敗が少なく撮影でき、フィルムカメラに代わる今後の有望な撮影方法だと思われます。 昨年辺りからこのうちのラインセンサを使ったラインカメラによるスリットカメラの実験についてインターネットで公開されている動画を拝見しました。以下のニコニコ動画で見ることが出来ます。 ニコニコ動画の画像はこちらです。 この動画を拝見して、今まで作者の撮影してきたフィルム式のスリットカメラとの違いを考えていたのですが、画像の違いをひとつ発見しましたので、ここでご紹介したいと思います。 ラインセンサとして使われるセンサは、コピー機やファックス、スキャナに広く使われていますが、センサの外観は受光素子が縦一列となって細い線のようにつながっている構造です。この受光素子が例えば縦に1000個配列されていれば、幅1000ピクセルの画像が横方向に延々と作成できることになります。 これに対して作者の使っているフィルム使用のスリットカメラはスリット幅が1mmあるため、例えば135mmの望遠レンズを使用して27m先の移動する被写体を撮影する場合、フィルム上にはスリットを通して被写体側面が20cmの幅で写ることになります。更に離れて40mになれば30cmの幅の側面が写ることになります。つまり細いスリットを使用してもフィルム上には一定の幅の画像が写っている訳で、フィルムの移動とともに瞬間的に感光することになります。そこでフィルムに写った画像とフィルムの移動速度が方向的に速度的に一致すれば、鮮明な画像が撮影できますが、この速度が不一致であれば、不一致の程度により横方向の画像のブレとなって現れます。 この点、ラインカメラは縦1列の点でのみ画像をスキャンするので、ブレるということがありません。縦方向には例えば1000個の受光素子があっても横方向には1つしかないのですからブレようがありません。もし画像の移動速度が早すぎてスキャンのスピードが追いつかない場合でも、スキャンできなかった画像データの一部が欠落して撮影されるために横方向に画像が伸び縮みするだけで画像がブレることはありません。 また進行方向が逆の被写体を撮影しても、動画にあった反対車線を走る自動車のように実際に動いている方向とは反対方向に鮮明に写ってしまいます。これについてラインカメラ特有の現象と述べられていますが、方向が同一になるのはフィルム式カメラでも同様です。前述のように作者の使っているフィルムによるスリットカメラでは、スリットの幅のせいで画像にブレが生じるため、画像の方向性がわからないだけで、方向が同一に写る特性はラインカメラと同じです。 ではフィルム使用のスリットカメラの画像で実際に反対方向をに動く画像を撮影したものをご覧ください。 |
この画像で隣の線路を走る車両は反対方向に走っています。このように写真としてはブレたほうが動いているように見え、自然な感じがすると思います。ラインカメラのように反対方向も鮮明に映ってしまうと、画像として違和感があると思われます。 フィルム式の場合は被写体の移動速度に合わせてフィルムを移動させることで鮮明な画像を得ていますが、ラインカメラはセンサが静止した状態で撮影しますが、、これ以外にも両者の画像に違いがあるのかは、ラインカメラを使ったことがないのでよくわかりません。 この「作者の独り言」のコーナーでは、コメント等はを書き込む方法がないので、以下に作者のブログに同じ文書を掲載しますので、ご意見、ご感想等ございましたら、そちらに書き込んでいただければと思います。 作者のブログはこちらです。 |
[ロングトレインプリントの撮影者について] 2012.3.18
鉄道ファンの皆さんの中にはその昔フジカラーが販売していたロングトレインプリントのことを覚えていらっしゃる方や現在もお持ちの方がいらっしゃることと思います。このプリントはいろいろな列車のスリット写真をロール紙にプリントしたもので、立方体の紙箱に丸めて収納され昭和54年頃から街の写真屋等で販売されました。このホームページの「collection」でもいくつか紹介しております。 また、このロングトレインプリントが発売された当時、宣伝を兼ねて、この技術を基にキャンパス地に印刷された横10m以上の長大なプリントが製作され、全国各地で展示されました。私もホコ天中の銀座中央通のデパートの壁面に、長編成のブルートレインの長いプリントが展示されているのを見た記憶があります。 さてこのロングトレインプリントはスリットカメラで撮影されたものですが、撮影者についての表示が見当たらないため、今までいったい誰が撮影したのかはっきりしませんでした。最近、幸運にもインターネットで当時のフジカラーの関係者の方にその当時の状況について教えていただく機会を得ました。お話によると撮影者は先ほどの「collection」内で紹介した本「ゴーゴートレイン」の小川忠博氏でした。「ゴーゴートレイン」のスリット写真とロングトレインプリントの作品は、斜め撮りや写真上部の空間の取り方が共通なので同じ撮影者と感じていましたが、これですっきりしました。 お話を伺う中で、私が見た銀座中央通りでは寝台特急「富士」のプリントが展示されていたことがわかりましたが、もうひとつ展示されたプリントに「SLやまぐち号」がありました。そしてその「SLやまぐち号」が各地の展示が終了した後に最後に広島駅構内に展示されていたことがあるというのです。広島といえば平成22年12月から3ヶ月ほど広島市現代美術館の特別展「一人快芸術」で多くの作品を出展しました。広島駅から直線で1kmほどの比治山にある現代美術館には2度ほど訪れましたが、それ以前は全く縁のなかった広島ですが、大袈裟ですが何か運命的なものを感じました。 |
[スリット写真が可能にした4つの企画] 2012.3.9
スリット写真はご存知のとおり一般のコマ写真では真似の出来ない列車側面を横長の連続的画像にして見られるという特徴を持っています。当写真館ではこのスリット写真の特徴を踏まえて、読者にどのようにしたら横長の画像を見てもらえるかということについて工夫を重ね、当写真館自慢の自動横スクロール画像を完成させました。 その後、この横長の列車側面画像について、その特徴を最大限に利用したより有効的な利用方法がないものかと以前から考えていました。その結果今までその有効利用策として「2列車同時比較」、「寝台列車編成表」、「コンテナ列車編成表」、「山手線特集・京浜東北線特集」という4つの企画を順次実施して参りました。以下にこの4つの企画についてその概略をご説明します。 |
1 2列車同時比較 最近の鉄道車両は工業製品として同一形式については大量に同じ仕様の編成が作られるわけですが、その生産時期や製造会社によって同一形式でも車体の一部や装備機器類に違いが見られる場合があります。コマ写真では車両の顔についてはそのような違いをチェックでしますが、側面については部分的にしか出来ません。そこで当写真館では同一形式のスリット写真を上下に並べ容易に2列車の比較が出来るようにしました。2列車同時比較はこちら |
2 寝台列車編成表 固定編成の電車と異なり機関車牽引の寝台特急列車では、カシオペアを除いて予備の編成を含め複数の編成を持っており、その編成を構成する客車も随時組み換えが行われています。そこで寝台特急のうち「北斗星」と「あけぼの」について過去に撮影した列車について、連結する列車番号等が判明した列車について10年間余りの編成表を作成しました。寝台特急列車が実際どのような編成で走っているか知る上での貴重な資料です。また、表のうちウェブにアップしている画像については、実際の編成についてスクロールしながら見ることが出来ます。北斗星編成表はこちら、あけぼの編成表はこちら |
3 コンテナ列車編成表 北海道から首都圏まで毎日運行されているコンテナ列車(3054列車)についてコンテナを搭載する貨車ばかりでなく搭載するコンテナについても番号等を掲載したコンテナ列車編成表を作成しました。さらにウェブにアップされている横長の列車画像の下には2段書きでコンテナ貨車とコンテナの記号等を表示することで、画像と対応させて確認できる仕組みを作りました。長編成の列車でコンテナの形式等まで確認できる画像は貴重で大変珍しいと思います。コンテナ列車編成表はこちら |
4 山手線特集・京浜東北線特集 従来、新型車両導入による旧型車の廃車や他線区配転については、列車画像上には何の表示もしていませんでした。というのは従来は旧型車については編成そのものが廃車となったり、他線区に編成ごと配転になる例が多かったからです。ところが元山手線の205系についてはひとつの編成が何分割もされて改造後他線区に回されるという複雑なものになっていました。そこで205系の横長の画像の下に車両単位で配転先を表示しました。その後、京浜東北線209系についても改造され短編成化されて千葉方面に配転となったため同様に移転先と新しい編成番号について表示するようにしました。このような作業の中で元山手線の205系について震災で被災した車両を撮影していることがわかったものです。山手線特集はこちら 京浜東北線特集はこちら |
[元山手線の車両と東日本大震災による被災について] 2012.2.2
仙石線は仙台市と石巻市を結ぶ通勤及び観光の路線です。仙台近くは地下化され複線による通勤路線ですが、東塩釜より先は単線となり更にその先の石巻の間には日本三景の松島があり、沿線が風光明媚な路線でもあります。 また、仙石線はJR東日本の管轄する東北地方では珍しい1500V直流電化区間の路線です。そのためこの仙石線に10年ほど前から首都圏で走っていた205系が大量に導入されました。そのなかで山手線はE231系500番台という新型の車両が導入されたため、余剰となった205系を首都圏の路線をはじめ、一部を地方の路線に回すというものでした。 お古といってもそのまま使うのでなく、短編成化し耐寒工事などをして新車に近い改造を行うもので、仙石線でもそれ以前に使っていた古い103系という電車を置き換えるために改造された205系3100番台の導入が行われました。そこでこの改造された205系3100番台について調べていると、山手線からは全て中間車が引き抜かれてサハが先頭車に改造されていました。そのため205系3100番台の顔は以前の205系とは全く違った顔になりました。 さて東日本大震災とその津波により仙石線の車両も大きな被害を受けたことが新聞やテレビのなどで報じられました。なかでも野蒜駅ですれ違った2本の編成が、片や津波で流され、片や高台で助かるという対照的な結果についての報道は大変な驚きでした。 平成12年から14年頃に205系の山手線を10回ほど撮影に行き、10編成ほど撮影に成功していました。そこで仙石線に転籍した車両について撮影してないか調べてところ、何と野蒜駅付近で津波に流された第9編成と石巻駅で冠水した第7編成について、それぞれ改造の元となった山手線の205系の編成を撮影していることがわかりました。当時の山手線205系は全部で52編成もあるのに、そのうちうまく撮影できた10編成の中に偶然にも被災した車両が含まれているのがわかり、自分でも驚いているほどです。 |
[サイトを開設して15周年になりました] 2012.1.20更新
スリットカメラ鉄道写真館のサイトを開設して1月17日で丸15年になりました。このサイトを開設したのは、トップページのフィルムパトローネに縦に英文で表示されているように1997年1月17日でした。当初のサイト名は「スリットカメラによる鉄道写真館」で、初めはワードのHP作成機能を使ったごくシンプルなものでした。 その3年後に撮影した横長の画像をJavaScriptを使って自動スクロールさせるとともに、エプソンから発売されたロール紙の使えるプリンタを使って作品の製作も開始しました。 その頃、スリットカメラも写りの綺麗な5号機を完成させ、失敗を繰り返しながらも撮影も順調に進んでいましたが、当時はスリットカメラの撮影に関してはインターネットで調べても情報がなく、全く自分ひとりだけの趣味の世界に没頭していた感じです。しかしその後投稿コーナーにあるようにこのHPを通じて少数ながらスリットカメラの撮影を趣味としている人があることを知り、特殊な趣味の世界に広がりの喜びを感じました。 さらに「かけやま写真館」さんのように別の技法で長編成の列車画像を作成される方も現れ、デジタル化の流れに沿って新しい技術が開発されていくのを肌で感じました。 フィルムカメラの環境はきわめて厳しいものがありますが、引き続きフィルムカメラを使ったスリットカメラで撮影を続けていくつもりですので、今後も皆様のご支援、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 |
さて1月20日のニュースでコダック社の破産が報じられました。6年ほど前にコニカミノルタ社が写真事業からの撤退したということでショックを受けましたが、こうなることは時間の問題なのですが、そう思っていてもまだショックでした。特に最近はコダックのフィルムを多用していただけに事業の継続は伝えられているものの事業の大幅縮小により従来のフィルム製品は手に入らなくなるかもしれません。2週間ほど前に放送されたNHKの「試して○○○○」で見たのですが、いろいろな心配事は、頭の中で流れてくる落ち葉に乗せて流すようにすると良いと聞きましたが、本当にいろいろ流したい感じです。 |
[スマートフォンで見る列車スクロール画像について] 2011.12.25更新
つい最近になって携帯電話に替えてスマートフォンを購入しました。スマートフォンといってもアンドロイドのスマートフォンで、iPhoneではありません。さっそく自分のホームページを見てみましたが、普通のページは画面が小さい違いはありますが、パソコンと同様に表示されますが、長編成列車のスクロール画面が動きません。画像を動かす仕組みはJavaScriptという言語を使って記述していますが、少し調べたところスマートフォンではフレームに対応したJavaScriptの動作がうまく出来ないようです。JavaScriptのシステムをお借りした元のサイトも見てみましたが、同様にスクロール画像は動きませんでした。なぜフレームを使っているかというと、長い列車画像の先頭・最後尾のどちらからも入れるようにしたためと、画面のスクロールに伴って同時にテキスト文もスクロールして見られるようにしたためです。このようなフレームを使わないJavaScriptのシステムなら問題なく動くようです。 アンドロイドのスマートフォンで見ると左右どちらのメニューから入っても下の左の写真のように常に画像の左終端が表示され、テキスト文も自動的に改行されコンパクトに表示されてしまいます。画面は動かず、方向や速度を変えるボタンを押しても無反応です。 |
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左の写真の画面を指でタッチして画像を拡大した後に、右の画面のように指で左右にフリックすることで画像を左右にスクロールさせることが出来ますので、スマートフォンでご覧になる場合は、誠に申し訳ありませんが自動スクロールができませんのでこのように指で左右にスクロールしてご覧になってください。ただ、パソコン画面で下のフレームに表示されていた他のページへの移動のためのボタンは、従来スマートフォンでは画像の真ん中に表示されるため、探すにも難しかったのですが、これを探しやすくするよう左端に表示されるよう変更しました。 先日、携帯電話のショップでiPhone4でスクロール画像の表示具合を試してみましたが、同様に自動スクロールの動作は動きませんでした。ただアンドロイドとの違いは、アンドロイドがスクロール文字も写真のように勝手にスマートフォンの画面に収まるように改行してしまうのに対して、iPhonではパソコンと同じく横長の画像下に画像と並んで表示されました。なお、その後わかったのですがアンドロイドでも設定を変更することで横長の文字表示に出来るようです ちなみにアクセス分析にGoogle アナリティクスを使っておりますが、最近のその分析ではスマートフォン類で一番アクセスが多いのはiPhoneで、次に多いのがアップルのiPadでした。 |
[「今月のトッピックス」について] 23.10.18
このたびトップページ内に「今月のトッピックス」という表示で報道等で話題となっている車両について掲載することといたしました。これは当写真館のメニューが複雑となっているため、見たい列車をメニューで探しても見つからない場合が出てくると予想されるからです。今回のJR東海の「特急あさぎり」も小田急のメニューではなく、JR西日本と一緒になった特急電車のメニューでないと見つからない状態です。話題になっている車両で、せっかく当写真館に来館されても探せないのでは誠に申し訳ないので、あえてトップページに掲載しました。なお、当月となっていますが、当写真館で掲載している車両に限ったニュースなので、新たに掲載すべきニュース等がなければ来年3月まで同じ掲示が続くかもしれません。その後、名称を「トピックス」に変更しました。 |
[最近貨物列車の撮影に力を入れています] 23.10.2
貨物列車は昔から撮影していますが、現在の貨物列車は2軸ボギーの小型貨車でなく、タンク専用列車を除いて幹線はほとんどコンテナ列車になっています。また、長編成のコンテナ列車は貨車の組み換えをせず長距離を固定編成で走るものが多くなっています。自宅近くを走る幹線にも北海道からの定期便の長編成コンテナ列車が多く走っています。その多くのコンテナ列車の中から3054列車という1列車をここ数年撮影しています。午後3時過ぎという撮影する時間帯、牽引するコンテナ貨物の種類の多さ、空積貨車が少ないこと、撮影時のかぶりにくさなどから3054列車を選びました。実際、震災や台風のとき以外は相当な長距離走行にかかわらず安定的に運転されています。さて貨車に関する知識については、古い形式の貨車を中心に少しは学んでいたのですが、搭載されるコンテナについてはほとんど知りませんでした。今回、コンテナについて少し知識を得て撮影したスリット写真を検討したところ、いろいろ深いものがあることを知り、さらにコンテナ列車の撮影を続けることになりました。 さて、10月1日に撮影した3054列車ですが、EH500型機関車の向きがいつもと逆になっていました。さらに編成の連結両数も1両少ない19両でした。向きが逆となったのは、9月の台風の影響で不通区間が出来たときに他の線区を迂回することで始発駅に戻った結果ではないかと思います。機関車を途中で編成の後ろに付け替えずそのままの始発駅に戻れば向きが逆になるからです。 |
[CGI利用によるメール転送サービスの終了] 2011.9.23
ホームページ開設当初は作者連絡用のメールアドレスを公開していたためにいわゆるスパムメールが増え続けたため、その対策としてフォームデコードというCGIプログラムを利用したメール転送サービスを利用し始めたのですが、このCGIプログラムですがインターネットで探した無料のものを長い間利用してまいりました。もう7年ぐらい長く使っているのでその存在も忘れていたのですが、今月になり読者の方からこの「作者のメール」がつながらないというご指摘をいただき、調べているうちになんとこの無料サービスが8月末をもって終了したことがわかりました。無料で長年使っていたので感謝しなければならないのですが、インターネットで同等な機能を探したのですが、同じものは見つからなかったため、今までばらばらに分散していた「作者へのメール」をトップページに1本化しました。実際毎月使用料を支払っている大手のブロバイダでは、CGIのサービスもやっているのですが、具体的な使用方法や設置方法の説明がみつからず、結局無料のサービスを使うことになりました。 |
[8月22日(月)読売新聞朝刊掲載によるHPアクセス] 2011.9.1
8月22日の月曜日に読売新聞朝刊埼玉版にスリットカメラに関する記事が掲載されましたが、当日は朝5時頃からアクセスが急増し、午前10時にはピークを迎えました。その後、昼から午後に向かって低減し、夜8時から9時にかけて再び午前中の6割程度ですが、2回目のピークがありました。昨年の1月22日(金)に掲載された日本経済新聞の時には、朝8時と昼12時にピークがあったのとは状況を異にしているのは興味深いところです。 また、このホームページについては、日経ではホームページを作っているという情報だけでホームページの名前やアドレスも記事の中では掲載していなかったのに、多くの方がスリットカメラや作者の名前等で検索してアクセスされた方が多かったです。 これに対し今回の読売新聞ではホームページのアドレスを公開していただいたので、新聞をご覧になった方の6割以上の方々がhttp:で始まるアドレスを打ち込んでアクセスされた方が多かったですが、記事の中では半角小文字でアドレスが公開されたのに、どういうわけか全角小文字で入力される方が多かったです。また、検索エンジンも日経のときはYahoo!Japanが断トツでしたが、今回はグーグルがYahoo!Japanを抜いていました。 |
[7号機で試写を行いました] 2011.7.17
5年ほど前から6号機の製作を開始しましたが、昨年完成するまでに何と累計で5回も落下事故を起こし、その都度何度も修理しましたが、落下による損傷が原因と思われ何度直しても納得のいくものができませんでした。そこで思い切って新たに7号機を製作することにしました。製作に取り掛かったのが今年の5月の連休からですが、7月になり2ヶ月半でもう試写ができるまでになりました。6号機に比べハイスピードですが、6号機を長期間にわたり製作した成果かもしれません。‘(^_^;;) ここで3代にわたるスリットカメラの主な違いをあげてみます。改造の元となるカメラはコニカオートリフレックスで同じですが、巻き取りドラムの直径がそれぞれ異なります。フィルムの使用量を示すカウンターについては、離れていても数字が見易すいので7号機では5号機と同じ歩数計利用のカウンターにしました。 5号機 AUTOREFREX T3:直径46mm 歩数計によるカウンター使用 6号機 AUTOREFREX T:直径36mm 平ギアを組合せたカウンター使用 7号機 AUTOREFREX T3:直径42mm 歩数計によるカウンター使用 下の写真は今回試写できた完成途中の7号機で、天地逆の取付金具は今後製作する予定です。 |
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今回の試写では当初寝台特急「あけぼのを」予定していましたが、17日の朝は定刻どおり来なかったので、E231系で行いました。今回の試写結果ですが、まず、スリットカメラ特有の縦縞模様はほとんど見られません。6号機も完成途中では同様でしたが、落下事故でおかしくなりました。また、手作りカメラでよく問題となる遮光が不十分なことによる光線漏れも1回目の試写で全く見つかりませんでした。これも長期間6号機に苦しめられた成果だと思います。 撮影画像の編成の前後による長さの違いも差しさわりのない範囲でした。今回は6号機のコントローラーを共用しましたが、サーミスタ使用による自動減速は行っておりません。以下に今回のデータを示します。6号機に比べドラムが太くなった分影響が少なくなったと思われます。なお、フィルムが24枚撮りのため、9号車までしか撮影できていません。 1号車:95.0 2号車:94.5 3号車:95.0 4号車:96.5 5号車:97.0 6号車96.0 7号車: 96.0 8号車:96.0 9号車: 96.0(いずれも単位はmm) 今後は、6号機の轍を踏まないよう落下事故に気をつけます。(^_^)/~ |
[黄色いチェーンの話] 2011.5.16
スリットカメラの撮影場所の中で家から歩いて行かれる場所のため、10年ほど前から利用している場所があります。普段は午前中、保線区の作業員の人を乗せた車両が出入りするので使えないのですが、午後3時以降であると作業も終わり、上の写真にある7-8mほどの長い格子状の門の手前で撮影できることが多いです。また、この場所は行き止まりのため一般の車両は道の途中までしか入ってこないので、安心して撮影に専念できる場所です さてその門の中はどうなっているのかというと、その下の写真のようです。線路まではアスファルト舗装が続きますが、その手前に保線区の貨車等が行き来できる線路もあります。時々この線路にバラストを積んだ貨車が止まった状態になるときがあり、そのときはもちろん撮影できません。続いて線路との境に地面に刺さった逆U字形の鉄パイプとその鉄パイプを結ぶ黄色い鎖(チェーン)が見えます。 写真では一番遠い線路を湘南新宿ラインが大宮方面に向かって走っていますが、ここでどのようにして撮影を行うかわかりますか。鉄パイプは太い線となり撮影の障害となるので、それを避けなければなりませんが、撮影のときはスリットカメラをパイプ同士をつなぐチェーンの垂れ下がった部分に向けて撮影するのです。しかし垂れ下がったチェーンも垂れ下がっているものと、そうでないものがあります。向かって右のチェーンが一番垂れていて左に行くにつれて張った状態になっています。右のチェーンでは手前から2番目の京浜東北線の北行の線路の一部が鎖の下の部分に写っていますが、左のチェーンでは一番遠い線路を走っている湘南新宿ラインしか撮影できないことがわかります。 このチェーンの状態は昔からこのようなままであった訳ではありません。このチェーンは横を走る京浜東北線の通過時の風の力で時々切れてしまうのです。切れるとそのうち保線の作業の人が新しいものを付け直しているようです。ただチェーンをつける人によるのかチェーンの長さがまちまちなので、付け直すことで状態が変わることが多いです。切れるまでの期間は結構長くて1年なのか3年なのかわかりませんが、自分としては撮影するためなるべく垂らしてつけてほしいものです。(^_^);; |
[最近の作品製作方法等について] 2011.4.29
10年以上前からロール紙を使ったスリット写真のプリントを行っていますが、以前は幅10cm前後のロール紙にプリントすることが多かったのが、ここ数年はインク代はそれなりにかかりますが、A4サイズのロール紙にプリントすることが多くなりました。それは以前使用していたA4サイズのロール紙が紙質も厚く扱いにくかったのですが、数年前からエプソンで20m巻きの安価なA4ロール紙が発売されたので現在もそれを使っています。撮影したフィルムを近くミニラボで長巻にして現像してもらうまでは以前と変わりませんが、数年前に利用するミニラボを変えたところフィルムのインデックスプリントをつけていただけるようになりました。 現像したネガフィルムについては、現在はフィルムスキャナではなくフラットベットスキャナで6コマ分まとめてスキャンできるので、パソコンへの画像取り込みが以前に比べ倍以上早くなりました。さてスキャナで取り込んだ画像をフィルムと同じ状態につなげるのですが、パソコンで作成できる画像の長さには制約があります。A4サイズで10mも超えるプリントが簡単にできるものではありません。というのはOSのウインドウズによる制約により長さ32000ピクセルという限界があります。以前使用していたパソコンはメモリの制約から32000ピクセル以内でも作成できなかったので、さらに画像の長さを短くして複数の画像を印刷の段階で横につなげていく方法をとっていました。現在使用しているパソコンでは32000ピクセル以内なら1回で印刷できます。32000ピクセルを超える場合に画像を分割して印刷しますが、このとき印刷する画像の縦横比が異なる画像をつなげようとすると、画像のつなぎ目がうまくつながりません。縦横比が同じならぴったりつながるのですが、異なると空白ができてしまうのです。この点について試行錯誤したところ、30ピクセルほど画像を重複させることでぴたりとつながることがわかりました。このようにA4サイズの作品の製作はかなり手間と費用がかかりますが、35mmフィルムでうまく撮影できた作品はA4サイズにすることが一番見栄えがするようです。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - さて、昨年の今頃は関西に撮影に行っていたのですが、今年は震災後は遠出を控えています。自分は本震の時自宅にいて、自宅も被害はなかったのですが、家族が帰宅難民になってしまい、一時連絡も付かず混乱しました。自然災害のことなので今後のことはわかりませんが、撮影については今しばらくは近場で済ませようと思っております。 |
[11年1月号JR時刻表特別付録@について] 2010.12.23
以前から鉄道関係の++RAILというSNSのメンバーとなっておりますが、その同じSNSのメン バーの方から新幹線のスリット写真のカレンダーが時刻表の付録として販売中であるという情 報をいただき、さっそく書店で購入しました。08年11月号のJTB時刻表の特別付録のときもそ の同じメンバーの方から情報をいただき、このコーナーで紹介させていただいております。鉄道 関係の雑誌については毎月ほとんどチェックしているのですが、時刻表についてはまた見逃し ていたようです。 付録は写真のように両面に印刷されていて細長い新幹線のスリット写真のラインにあわせて カレンダーの日付が印刷されています。スリット写真は幅が約1cm、長さが47cmで両面合わせ て10本の新幹線のスリット写真が掲載されていますが、画像の幅が1cm程度なので相当縮小 されていますが、編成の概要を見るには十分な大きさです。また、スリット写真にない今後登場 するE5系の「はやぶさ」などを表面のコマ写真で紹介するとともに、既に引退した0系や400系な どを裏面下部に同様に掲載しています。また、表紙には「新春特別カレンダー」SHINKANSEN 2011としてスリット写真の一部を加工したN700、800系、E2系の先頭車から2両目中途の画像 が掲載されています。 このスリット写真の提供者はマシマ・レイルウェイ・ピクチャーズ という会社ですが、この会社は 故真島満秀氏とともに活動された猪井氏が代表を勤める会社で、同じ門下生の長根氏も役員を されています。 詳しくは以下のURLをご覧ください。 http://railway-pic.com/library.html |
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特別付録@表面 | |
特別付録@裏面 |
[このサイトの役割について] 2010.5.22
このサイトの特徴は、スリットカメラという特殊カメラを使って列車の片側全側面を撮影し、横に長い列車画像をモニター上でJavaScriptによるスクロール機能を使って鑑賞するというものです。 しかし近年、かけやま写真館さんなどのサイトに代表されるように、列車の側面写真というものをデジタルビデオやデジイチの動画機能を使い高速シャッターの下で撮影し、その静止画の画像を短冊状にしたものを接合することで、スリットカメラで撮影したのと類似の鮮明な側面写真がウェブ上で提供されてきています。 つまり連続画像による列車側面写真というのは、もはやスリットカメラの独壇場のものではないのです。このような現状を踏まえて、今後、当サイトは如何にあるべきかを考えました。 まずこのサイトの最大の特徴であるスリットカメラを使った列車の側面撮影ということで、スリットカメラに関する研究は今後も続けていく予定です。ただ、カメラの専門家ではないので原理的な改善は図れませんが、より失敗の少ない綺麗な画像の撮影を目指します。 具体的には、特に長い編成を撮影する場合の均一な画質を得るための撮影方法や列車通過時の振動による画像への影響をより少なくする方法など、いくつかあると思います。北斗星など長い編成の列車の後ろが伸びたり、ちょん切れたりしないようにすることで、また、波を打ったような画像にならないことです。具体的に効果的な対策があるわけではないのですが、今後の課題です。 最近かけやま写真館さんのサイトを拝見したところ、スリットカメラとは異なる撮影方法を実践されておられるわけですが、解像度を向上させる上での技術的な問題点について述べられておられました。 それは、短冊状に切り取った画像を接合するときの話で、無限大の距離から撮影すれば車体前面から奥行きのある車両の画像が綺麗に接合できるが、実際は限られた範囲での撮影になるため、車両前面と奥行きのあるものとの見かけ上の長さが異なることでうまく接合できない場合があるというものです。 この点についてスリットカメラの場合を考えてみると、レンズを通して画像はフィルム面に感光されますが、同時にフィルムが移動するため自動的に画像が接合されていることになります。ですからたとえ斜め撮りなどで画像がゆがんでいてもスリットを通過するごく短時間にフィルム面上で画像が静止すれば鮮明に写りますが、奥行きやゆがみなどにより画像が静止する割合が少ないほどブレとなってボケて写ることになります。 このようにスリットカメラの方が有利に見えますが、かけやまさんの方式では接合してしまえば、それは基本的にデジタルな列車側面画像として使えるわけですが、スリットカメラの場合、撮影後フィルムを現像して現像後のネガフィルムから画像をスキャナーで読み取って再度つなぎ合わせてデジタルな列車側面画像を作成するという、大変手間のかかる作業が待っているのです。 ところで、このサイトでは単に撮影する列車の種類を増やすだけでなく、例えば北斗星など特定の列車を長年にわたり撮影し続けることでデータベース化することも行なってきました。客車列車の場合、定期的に毎週同じ列車を撮影し続けても編成に組まれる客車がいろいろ入れ替わったりするので、毎回違う編成を見ることができます。 スリット写真では一般の写真では不可能な長編成列車の連結されている個々の客車の形式についてまで知ることができるので、過去から現在までの長期間の編成表を作ることができました。実際、北斗星とあけぼのについては10年間ほどの撮影時の編成表をアップしてあります。これは長い間撮り続けたばかりでなく、スリットカメラ撮影だからこそできた編成データベースということができます。 また、模型製作の参考資料としてもスリット写真はお使いいただけますが、ただ少し斜めから写していることや片面しか撮影してないことが多いため資料的価値は多少劣るといえます。 最後に、以前にも述べたようにスリット写真の作品はモニターで見るよりも、なるべく大きなサイズのロール紙にプリントしてみてもらうことが一番であることを痛感しました。しかし作品の展示という方法は、時間的にも地域的にも制約があり、より多くの人々に長編成の列車スリット写真を見てもらうために今後ともウェブサイトの果たす役割は大きいものがあると考えています。 |
[近鉄京都線の撮影を終えて] 2010.5.8
平成22年4月24日から1泊で京都から奈良方面を結ぶ近鉄京都線の撮影に行ってきました。京都線を選んだのは、数ある近鉄の路線の中でもスリットカメラ撮影に適した比較的平野の平坦な場所が多い路線ということで選びました。以前から外泊を伴う遠方への撮影は控えていましたが、ついにその原則が破られる日が来ました。天気予報では2日間とも晴の予報だったのですが、初日の昼過ぎに1時間ほど決して激しい雨ではないのですが、傘が必要なほどの通り雨となりました。 今回の撮影で反省点がいくつかあります。まず一つ目はシャッターを押すタイミングについてです。いつもは列車が撮影地点50m位前に来たときにシャッターを押すことにしていますが、今回の撮影では近鉄京都線の編成が4〜6両と短編成であったことから、1本のフィルムで3列車は写せると思って、できるだけフィルムを節約するために早めにシャッターを押してしまいがちになったことです。このため以前の撮影に比べモーターが所要の速度に達する以前に列車が撮影地点を通過することで、列車先頭部が縮んでしまい、結果的にボケた写真が多くなりました。 次に撮影地の選定についてです。初日の興戸付近では問題なかったのですが、翌日の新祝園駅付近での撮影では当駅が急行停車駅であったため、駅の手前で列車間隔が縮まり気味となり、奈良方面の列車の撮影については、列車速度が安定しなかったのです。この反省から今後の撮影地の選定についての考慮すべき点として加わりました。 最も恐れていたのがカメラの故障ですが、幸いなことに旅行中はありませんでした。しかしフィルムを現像してからカメラの底の裏蓋部分に光線漏れがあることがわかり、カメラの疲労を感じました。また、帰ってから翌日地元で撮影に行ったときバッテリーやコードに問題があり電気が送られてこないトラブルがあったので、旅行中でなくてよかったと思いました。 また、関東の私鉄に比べ関西の私鉄にはいろいろな点で特色があるようです。近鉄については京都線に限らず関東の私鉄と比べ列車の編成が短いのですが、列車の運行密度は同じようです。沿線の人口が関東ほど多くないので、1列車当たりの輸送量を少なくして列車本数でサービスの向上を図っているようです。特急電車についてもこの傾向が顕著で、1時間に4本、20分単位で有料特急を走らせている私鉄は関東では見当たりません。あと、新製車両より30年以上経った古い車両が多いみたいですが、車両の更新が良く行なわれているからか車両の内装外観を見てもあまり古さを感じさせないのはさすがです。しかし、その反面、京都線に直通運転をしている京都市営地下鉄の車両が外観がアルミ車であるためか、かなり汚れているのが対照的でした。 |
[日本経済新聞国際版について] 2010.2.27
2010年(平成22年)1月22日(金)は日本経済新聞文化面に自分の活動が紹介されたメモリアルデ-ですが、その日からもう既に1ヶ月以上経過したわけですが、最近になって日本経済新聞は日本国内だけでなく国際版として世界中に発行されていることを知りました。知らなかったのは私だけかも (^_^;; つまり私の紹介記事が日本国内だけでなく世界中で生活している日経を読まれている日本人の方々にほぼリアルタイムに新聞又は電子新聞として届いているのです。紙面は日本で発行されているものとは異なるかもしれませんが、少なくともその中に私の記事及び写真が掲載されていることは確かです。 というのも、22日は当写真館のホームページへのアクセスが急上昇した日ですが、同日は国内ほどではありませんが、海外からも同様にアクセス数が急増していました。最も多いのがアメリカですが、それ以外にもタイ、ベルギー、ドイツ、香港、シンガポール、スイス等があげられます。 以前、アメリカの本家Yahoo!に登録されたときも海外からのアクセスが増えましたが、そのときは外国人の方が興味を示されアクセスしてきたもので、今回とは事情が異なります。そういうわけで今回のアクセスは明らかに日本人の方々と思われ、数ケ月分のアクセスが1日か2日に集中したため起きた現象だと思います。以前から海外からのアクセスについてどういう方がアクセスしてこられるのだろうと不思議に思っておりましたが、これである程度謎が解けました。 |
[鉄道撮影用スリットカメラ開発の先駆者について] 2010.1.16
鉄道撮影用のスリットカメラについては、着順判定カメラと違いメーカー製造品がないので、個人が市販のカメラを改造して作る以外にないが、昭和50年代を振り返ると、作者が雑誌等に作品等について発表するのと同時期に何種類もの鉄道関連雑誌や鉄道趣味の商品としてスリット写真を使ったものが世に出ている。中でも富士写真フィルムによるロングトレインプリントシリーズの商品はブルートレインブームに乗って多くの鉄道ファンが購入しており、今でも長い列車プリントを覚えている人も少なからずいるようである。 着順判定用スリットカメラの開発の段階で、開発メーカーの担当者が昭和20年代にテストのため総武線の電車を撮影したという話を某メーカーのサイトで逸話として聞いているが、それは別として、昭和50年代になって鉄道車両を撮影する目的でスリットカメラを製作して最初に撮影したのは誰だったのか興味のあるところである。 作者が最初にスリット写真の作品を発表したのは、入賞にいたらず佳作だったが昭和53年7月号鉄道ジャーナル誌である。他の人が撮影したスリット写真で書籍に掲載されたもので一番早いものは、朝日ソノラマから昭和53年12月に発売された「新ヘッドマークの電車特急」というグラビア雑誌で雑誌の中央のページに左右折り畳み式でスリット写真が掲載されていた。翌54年になると2月に小川忠博氏による「ゴーゴートレイン」、2月、3月号の鉄道ファン誌の作者の投稿記事、9月に世界文化社発行のワンダーブックの特別付録に作者の撮影した583系のスリット写真が採用されている。さらに一大ブームを起こしたロングトレインプリントも昭和54年中に撮影されている。 年代順に並べると作者が一番早いことになるが、他の人がいつ頃からスリットカメラを製作して撮影を始めたのかは、定かではない。先日、某新聞の取材をお受けして、この点について聞かれたが、このような状況なのでお答えできなかったのが心残りである。どなたかこの辺の当時の事情をご存知の方がいらっしゃればと思っているところです。 |
[IPhoneのカメラ用アプリ「Timetracks」について] 2010.1.3
最近、スリットカメラに関するブログを検索していたところスリット・スキャン・カメラという項目が多数出ていたので、何だろうと思い調べた結果、今流行のIPhoneのカメラ用アプリの一種で「Timetracks」と呼ばれるものであることがわかった。さらにその内容を調べたところ、「Timetracks」というのは、ビデオカメラで撮影してハードディスクにため込んだ画像を一定の操作で短冊状に切り出してその画像を連続的に並べるアプリケーションソフトとのことであった。 作品としては、切り出す短冊状の幅によっていろいろあるが、切り出す幅をかなり短くして多くの短冊を横に並べた作品はスリットカメラで撮影したものと結構似ているものもあった。 これはかけやま写真館さんが撮影している手法とほぼ同じものなので、同じような作品が撮られていないか探したが、切り出す間隔が時間的にかなり長いようなので横に長い被写体を正確に撮影するということではなく、ビデオ画像を短冊状に切り出すことで、例えば静止画に時間の経過を取り入れた作品作りなどへの応用を考えているようである。しかし、横に長い被写体をビデオ撮影してこのアプリを使って自動的に一定間隔で切り出してつなげれば、列車などの側面写真にも応用が可能ではないかと思う。実際試してないので可能かどうかは定かでないが。。。 (^_^;;) これに関連して興味深かったことは短冊状に切り出してつなげた作品を直接ロール紙に印刷して作品にしていることである。幅の短いロール紙の使えるプリンタはエプソンの独壇場なので、作品作りに使われているプリンタもすべてエプソンのプリンタであった。これにより特殊な印刷物としてのロール紙の需要が高まれば、一石二鳥である。 30年ぐらい前にスリットカメラを始めた頃、その作品作りに四苦八苦していたが、将来パソコンが高性能化すれば写真のようなアナログ画像もパソコンに取り込んで自由に加工編集ができる時代が来ると信じて待っていたが、21世紀にはまさにその通りの時代がやってきた。 ところが反面、フィルムカメラが衰退して昔のように撮影においてフィルムが廉価で大量に使用することができなくなっきたのも事実である。 そこで将来はビデオカメラや一眼レフカメラの動画機能が発達し、より高速に精細に走行中の被写体を撮影できて、さらにその大量のデータを高速に画像処理できる高性能なパソコンが出現することで、現在のスリットカメラのような難しい操作をすることなく、電子的なスリットカメラにより現在よりもはるかに長い列車まで、誰でもほとんど失敗することがなく撮影できる時代が来るかも知れない。 また、例えばこのような短冊にデータを切り取る機能が広く使われるようになれば、現在の一眼レフカメラの動画機能で静止画を撮影する場合でも、CCDの一部をラインセンサーのように使うことができる特殊な機能を持つ機種が発売されるかもしれない。 そんな気がする。 |
[鉄道車両側面スリット写真の巨大作品の作成] 2009.9.23
今までスリット写真のロール紙への印刷は幅が90mmや100mmのものが大半で、それ以上のものは最初に平成13年に試験的なものを製作して以来本格的に製作したことがなかった。その訳は、例えば幅A4サイズのものを製作するには編成全てを適正なフィルム速度で写したものでなければ、大きくしても鑑賞に堪えないことがあるからだ。そのような画像は10本に1本あるかないかだ。また、インク代も同様だが、A4サイズのロール紙が以前は高価であったこともある。 しかし、最近A4サイズで作品を作る必要が出てきたことやA4サイズのロール紙も昨年辺りから安価でよいものが出て来たので、このシルバーウイークの連休を利用していくつか大作の製作にチャレンジした。最近スキャナを買い換えたことで、大きなサイズの作品が作り安くなったこともある。 寝台特急北陸については、昨年新しいロール紙で試験的にA4サイズで製作しているので、今回は急行能登、あけぼの、あずさ、小田急ロマンスカー、東武スペーシアあたりを作ってみた。 作品の出来栄えから言うと、良く撮れている写真はA4サイズでも迫力満点で、35mmフィルムの性能をよく生かせているようだ。新しいスキャナで1600dpiの解像度でスキャンするが、A4サイズだと良く撮れたネガならこの半分の解像度でもOKである。プリントするとA4サイズだと20m車1両当たり80〜90cmにもなり、10両編成だとロール紙の長さは10m近くにもなる。多くの乗客を乗せた長編成列車のこのような長大な画像は本当に見ごたえがあり、できればホームページにもアップして公開して多くの方に見ていただきたいのだが、やはり四角いモニターには限界があり、プリントしたものとは別物である。このたび地方のある美術館の企画展で作品を出品できる機会をえたので、長い壁面に張られた10m超のサイズの作品を鉄道ファンだけでなくより多くの人に見ていただきたいものである。 |
[海外のスリットカメラ関連ウエブサイトについて] 2009.7.26
このウエブサイトを始めて今年で12年ほどになりますが、スリットカメラで列車側面を撮影するサイトは国内でもまだごく一部で、なおさら海外では同様のサイトはいまだに出てきていません。ただ、スリットカメラ撮影の応用例として鉄道車両を撮影したサイトが最近見つかりましたので、ここでご紹介します。 まずアメリカのサイトですが「DISTAVISION」というサイトで、リック・グレーブスさんというモータースポーツ関係の写真家の方が運営しているようです。フラッシュを使用したスリット写真のスクロール画面にマウスで触れることで、左右の自由なスクロールを実現しているもので、スリット写真としてはモータースポーツ、ボート、マラソン選手など25種類のスクロール画像がアップされています。その中で12番目がハワイマウイ島のSL観光列車ですが、鉄道関係はこの1枚のみです。ただどのスリット写真を見ても画像は大変綺麗で大変参考になります。なお、レースカーのスリット写真をA4サイズのロール紙でプリントしたものを販売しているようです。以下が「DISTAVISION」のURLです。http://www.distavision.com/ なお余談ですが、先日リック・グレーブスさんに日本の列車のスリット写真をメールでお送りしたところ、グレーブスさんから何十人ものグラマーな貴婦人が行列で踊っているスリット写真をメールの添付画像でいただきました。このスリット写真は縦縞模様もなく色も鮮やかで、人物の表情までわかるほど鮮明でした。 次にご紹介するのが台湾のサイトです。サイト名が「創意空間的開放-全景撮影:視覚、原理、応用」というもので、パノラマカメラなどのワイドな画像を研究しているサイトですが、拙稿スリットカメラ鉄道写真館の英語版にもリンクされています。ただ残念なのは鉄道車両としてはTARAKO Expressの3両ほどのスリット写真が掲載されている程度でした。 http://www.odie.tw/PanoramicPhotography/linear-perspective_panoramic.html |
[京浜東北線E233系1000番台の側面比較について] 2009.7.4
上の写真が川崎 重工製で下が東急 車輛製ですが、 車 体底部の帯状の部 分に明らかに 違い があります。川崎重 工製は底部の帯が 一段へこんでい る のに対して東急車 輛製は帯が貼って ある感じで、東急車 輛製のほうが色も 黒っぽい感じです。 電気溶接の跡も 下の東急車輛製の ほうが目立ちます。 いずれもこの部分 については駅停車時 にはホームの下に入 り込んでしまう部分な ので確認は難しい場 所です。 窓の四隅のカーブに ついては209系のとき は明らかな違いがあ ったのですが E233系 では同じですが、209 系のときの川崎重工 製と同じような丸みを 帯びたカーブとなりま した。 |
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[鉄道写真家の広田尚敬氏のブログを読んで] 2009.5.31
写真家の広田尚敬氏といえば鉄道写真家の第一人者であり昔から有名ですが、最近、氏のブログ「広田尚敬の鉄道コラム200903」でスリットカメラについて述べられていたのを興味深く読ませていただきました。 氏がブログで述べられていることは、昔スリットカメラの製作を手がけられたことがあったそうですが、2つの点でネックがあり、結局使うことはなかったということでした。 そのひとつが、「モーターのトルクが画面に表れてしまうこと」であり、もうひとつが「巻き取り軸の関係で撮り始めの車両の長さと、終わりの頃の車両の長さに差が生じること」と述べられています。 最初の問題点は、スリットカメラ特有の縦じま模様が発生する問題です。2番目の問題はフィルムに厚さがあるために、巻き取り軸にフィルムを巻き始めるときと巻き終わる頃では軸の直径が増すことから、フィルムを巻き取る速度がどんどん速くなってしまうということです。 プロの写真家としては失敗は許されないし、また、常に高品質な画像を提供しなければならないことから、当然と言えば当然なのですが、その当時私と同じ問題を抱えておられたのを拝読して、大変驚きました。 私の場合は、最初の問題については、初めの頃はだいぶ悩まされましたが、スリットカメラを何度も作り変えていくうち、突然最良の結果が得られるカメラと出会えたということに尽きます。モーターばかりでなくギヤについても縞模様の発生原因があると考えておりますが、現在のスリットカメラはその影響が最も少なくなっており、極端に画像を拡大したり、濃度を異常に濃くしなければ縞模様は見えません。 次に巻き取り軸の問題です。 これについては当初モーターコントローラーでコンデンサを利用して徐々に電圧を下げる方法をとっておりました。でも徐々に増加する巻き取り速度を理想的に安定化するのは困難でした。 次に採用したのが、巻き取り軸をカメラにつけられているものを使わないで、別に製作してカメラに取り付けるというものでした。既成のカメラの巻き取り軸よりもドラムとして倍以上太くして、巻きはじめと巻き終わりのフィルム巻取り速度の変化を最小限に押さえるようにしました。 鉄道撮影用スリットカメラの問題点として昔から今でも完全に解決できないものがあります。それは被写体としての列車の速度をいかに把握するかということです。現在の撮影方法は、走ってくる列車の速度を事前に把握して撮影する方法は取っておらず、過去に撮影したデータや当日の直前に通過する列車でテストする方法を取っています。そのため相変わらず失敗が多いです。 広田氏のブログについてのURLは以下の通りです。 http://tetsudoshashin02.blog116.fc2.com/blog-date-200903.html |
[最近のデジイチ等によるムービー機能について] 2009.5.23
最近のデジタル一眼レフカメラは動画機能を持つものが出てきて毎秒30コマや60コマなどムービー機能をもつものが増えてきています。また、撮影できる画像の解像力も以前のVGAの640*480よりも高解像度の1280*720さらにハイビジョン仕様の1920*1080の高解像度のものまで出てきています。このような高解像のムービーで撮影した画像を切り出して接合しなおせば、スリット写真のような列車の側面写真ができるわけです。また、デジイチ以外のコンパクトデジカメでもカシオの製品で毎秒30コマも撮影できるものが出てきています。 最近インターネットを検索していると、このような新商品を利用して列車の側面写真を撮影しようとする動きが、以前に増して見られるようになりました。当サイトで紹介済みのかけやま写真館さんはこの方法でかなり以前から撮影されており、既にかなりの数の列車を撮影され自身のサイトで公開されています。デジイチをはじめ撮影機器の高性能化で今後このような方法で撮影される方が増えてくるものと予想されます。というのもこの方法だと、列車の速度が途中で変化してもある程度対応できることや、左右どちらの方向からもカメラ位置を変えずに撮影できることなど、スリットカメラに比べかなり使い勝手が良い点があるからです。 また、将来的にはフィルム式スリットカメラで撮影したのと変わらないか又はそれ以上の解像度を有する作品が出てくるのは時間の問題だと思います。ただフィルム式スリットカメラとの違いといえば、写真フィルムに撮影した画像が残るという本質的な相違点以外にフィルム式の方が横ばかりでなく少し斜めにも撮影できるため、より画像を立体的に表現できるということでしょうか。 |
[スリットカメラ鉄道写真館の撮影方針について] 2009.3.29
当写真館のトップページの説明文の中で述べているように、スリットカメラの撮影を首都圏で見られるJRや私鉄の車両に限らせていただいております。これは作者の現在までの個人的事情によるものなので、将来状況が変わり、遠方でも撮影できる機会があれば、出かけていくこともありうると思っております。 遠方に出かけ撮影範囲を拡大すれば、撮影した車両の種類も増えるわけですが、これ以外に撮影作品を増やす方法があります。それは特定の形式や車両を時間をかけて撮影することです。 京浜東北線の209系は近々消滅するということで同形式の車両を沢山撮って「京浜東北線特集」として掲載しています。このほか北斗星やあけぼの、北陸について、特に北斗星については10年以上前から撮影しています。このため、昔から撮影している編成について北斗星とあけぼのについては、編成表を作成しています。これらの編成表は実際の編成の画像と一部リンクしていますので、結構有効な資料となっているようで、最近アクセス数も増えております。 寝台特急の場合、牽引する機関車や客車が撮影日や編成ごとにいろいろ異なっており、その点がスリットカメラだからこそ、編成の個々の車両を記録できるため、このような編成表の作成が可能となるのです。 今後とも、あまり遠方に出かけることなく、画像の充実を図って行きたいと思っております。 |
[08年11月号JTB時刻表特別付録について] 2009.2.23
このポスターが08年11月号JTB時刻表の特別付録です。書店ではもう手に入らなかったのでヤフーオークションで入手しました。このポスターは上部に懐かしのトレインマークを配し、その下には7本の現役の寝台特急列車のスリット写真を配しています。 それぞれのスリット写真の大きさはフィルムの画像を3割程度拡大した画像で、列車名は上からトワイライトエクスプレス、カシオペア、日本海、富士・はやぶさ、あけぼの、北斗星、北陸の順です。一番短い8両の北陸でさえ6両分しか写ってませんので、他の編成は半分ぐらいしか載ってません。北陸を除いてほぼ真横から撮影されております。 本誌の特別付録の説明ではブルートレイン誕生50周年を記念して特別付録のポスターを作ったということで、どこにもスリット写真についての説明はありませんが、これらスリット写真の撮影はこの時刻表の表紙撮影も手がけている真島満秀写真事務所のスタッフが過去に撮影したものを使っているようです。 私のHPに載せてあるブルートレインのスリット写真と同じ列車もありますが、私の作品の撮影場所と異なり、線路の反対の位置から撮影しています。中でも北陸の画像が綺麗ですが、それ以外はスリットカメラ特有のギアがらみの縦じま模様がかなり出ており、画像を拡大するとかなり見苦しいものになる程だと思います。 これらのスリット写真は画像の上下をかなり空けてありますので、私の撮影の撮影倍率が210〜220分の1程度なのに比べ300分の1以下になっているため、フィルムの移動速度も7割弱程度遅くなります。それにしても北陸のバックといい窓に写る黄色い光は何なんでしょう。 |
[フィルムスキャナーの不具合] 2009.1.31
フィルムスキャナーの不具合について―改善前− ここ1年ぐらい前からフィルムからスリット画像を作成していて左右の画像のつながりが悪く感じられ、また、画像をスクロールさせると線路や架線が凸凹しているのが目に見えてわかるようになりました。そこでフィルムスキャナーで読み込むときに使うフィルムを左右に送るための手作りの装置が長年の使用によりガタがきたものと思い、新しい装置を作りましたが依然として状況は改善されませんでした。そこで元の装置を修理して再び使い始めましたがいろいろいじってもなお改善されないため、今日フィルムスキャナー自体の精度を確認したところ、フィルム送り装置でなく実はフィルムスキャナー自体がおかしいということがわかりました。そのフィルムスキャナーは大分前に秋葉原で予備としてもう1台購入していたものを2年前にそれまで使っていたスキャナの代わりに使い出したのでした。スキャナーを取り替えたことをすっかり忘れていてフィルム送り装置ばかりを修理していたのでした。ずいぶんと無駄な時間を費やしてしまった感じです。 それでは実際の画像でご覧ください。この画像は先日ホームページにアップした寝台特急あけぼの号の7号車のスリット写真です。このスリット写真では左下の線路が完全に切れた状態となっていて、また車両の屋根上の架線等も何箇所かでつぶれてきれいにつながっておりません。フィルム上では架線は直線状でこのように波打ってはいません。 |
フィルムスキャナーの不具合について―改善後− 前の写真はフィルムスキャナーが読み込む画像が左右で均一でなく一部重複させて読み込んだ画像を重ね合わせるときにずれが生じ、画像ソフトでそのずれを調整することから線がつぶれてしまったり、分断したりしたものです。そこでフィルムスキャナー自体を以前使っていたスキャナーに取り替えて再びスキャンしてみました。その結果がすぐ上の写真ですが、左右の画像をつなげるときにずれがなくなり、また、ずれがないことから架線等の線もきれいにつながっています。このようにフィルムスキャナーをせっかく予備を買っても不良品で使えない状態なので、今後はフラットベットスキャナをスリット写真で使えるようその使い方を知恵を絞って考えていかなければならなくなったようです。 スリットカメラ鉄道写真館のホームページで長編成列車画像一覧表という画像をアップした順に作成している表があるのですが、この表をもとに過去の画像を調べたところ2008年の京浜東北線特集を開始した頃からの画像が凹凸の影響がでているように見受けられます。ただそれ以前のものでも取り替えたフィルムスキャナーで再度画像作成したものがあれば同様です。
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[ウィキペディア(Wikipedia)にスリットカメラが載りました]2008.12.4
現在、インターネットには巨大な百科事典「ウィキペディア」があり普段ご利用になっている方も多いと思いますが、この百科事典はオープンコンテントというその基本方針に賛同するという条件の基で、誰でも記事を編集したり新しく作成したりできます。このウィキペディアを利用していて以前からスリットカメラが特殊カメラとして登録されていないことが気になっていました。また、「ワイドラックス」など稼動スリットを使うためスリットカメラの一種と思っていたカメラが、ウィキペディアではパノラマカメラの一種として紹介されているので、フィルム稼動式の本来のスリットカメラは全く掲載されてない状態でした。 そこで11月24日に思い切ってスリットカメラの項目で投稿してみたのですが、投稿して間もなく削除依頼の措置にあってしまいました。最初は削除依頼という言葉にびっくりしましたが、調べていくうちに投稿した内容が自分のHP内の掲載文と全く同じであるという理由でした。理由を知って納得しましたが、チェックされる早さには驚きました。その削除依頼文の内容を見て自分のHPの該当箇所が以下のURLにリンクされていました。 http://www7a.biglobe.ne.jp/~slitcamera/menu1.htm そこでまたいろいろ調べた結果、投稿した者がそのHPの作者であることを証明できれば著作権の侵害にならないということで、自分のHPにウィキペディアへの投稿はこのHPの作者であることを記載すればよいことがわかりました。そこでさっそく翌25日にHPに記載したのですが、その記載した内容が不完全だったため、後日記事の記載方法等についてご指導いただきました。これで何とか削除は避けられたと思い安心しました。 さて今月4日になりウィキペディアにアクセスしたところ、スリットカメラの内容がどなたかにさらに編集されて掲載されているのが確認できました。それは私の投稿した原文に対し着順判定カメラに関する事項について加筆、編集されていました。私は着順判定カメラについては専門外であり、写真で見た程度しかわからなかったので、詳しい方に直していただいてほっとしました。原文のうち鉄道撮影用のスリットカメラの記述はそのまま生かされていましたが、私以外にプロの方を含め全国で何人かの方が自作のフィルム改造カメラで鉄道車両を撮影されているのは事実です。現在、スリットカメラには着順判定カメラとしてのスリットカメラ以外にこのような用途があるということを皆さんに知ってほしかったので、これでよかったと思っています。 ただ投稿したもののスリットカメラの記事はスタグという書きかけの項目の段階であり、ウィキペディアでいろいろ調べていくうちに、これをさらに発展させていくことは容易ではないことがわかりちょっと引いています........ |
[第3回目のクイズ&プレゼントを実施]2008.11.30
新京成電鉄を10月から11月にかけて2回撮影に行ったが、編成が短く列車速度も遅いことから成功率が高かったためたくさん撮影できたが、8000形など同じ形式車両を撮りすぎてしまったためどうしようか悩んでいた。そこで同じ形式の車両のスリット写真を観察していたところいくつも面白い違いがあるのに気づいたので、違いを探すクイズにすることを思いき、8504編成と8518編成のスリット写真を比較する問題を作った。解答者はそこそこであったが、車両底部の出っ張りについて指摘した者は少なかった。よく撮れたスリット写真だからこそわかった違いである。 |
[11月2日スリットカメラの検索数がすごかった]2008.11.3
今日、昨日のキーワードでの検索数の分析結果を見てみたところ、いつもは数件の検索数が「スリットカメラ」、「スリット写真」、「写真判定」などの順で約80件近く出てきたのでびっくりしました。 これは11月2日に行われた現役最強馬を決めるJRA秋競馬の大一番、第138回GI天皇賞・秋で武豊騎乗の1番人気ウオッカが2番手を約2cmの差で破ったというビッグニュースの影響とわかりました。 まさにスリットカメラでないとこのような差は判定できませんね。テレビ中継などでは2番手の馬のほうが勝ったように見えたとのことでした。でも差が2cmという僅少の差ではスリット画像を見てもすぐ判定はできないのではと思います。かなり画像を拡大して綿密に見ないとわからないと思います。また、そんな画像を大画面テレビに写したところで、ほとんどの人にはその差は見えないと思います。でもスリットカメラが大活躍ですね。ということは間違えて私のホームページに来てしまった人も何十人かいたということですね。 |
[スリットカメラにチャレンジされる方へのアドバイス]2008.9.21
これからスリットカメラにチャレンジしてみたい方へのアドバイスです。スリットカメラ自体の製作は中古のカメラを改造して行うのであれば、精密機械や専用の工具がなくても工作に器用な人であればそう困難なことではありません。留意すべきことはスリットカメラの撮影から作品の製作まで行うためには、ひとつのシステムを構築しなければならないということです。また、このシステムは現在のフィルムカメラが置かれている環境に大きく依存しています。それは街のミニラボによるフィルム現像システムです。ただし、カラーフィルムを自家処理できるのであれば街のミニラボに頼まなくてもフィルム現像は可能です。また、作品を印刷するにはロール紙の使えるプリンタが必要ですが、今のところその機能を持つプリンタはエプソン社のプリンタのみですが、その種類が以前に比べかなり少なくなっています。専用ロール紙自体も横サイズの種類が少なくなっています。 次に撮影し現像したフィルムからどのように超横長の画像を作成するかという問題です。現在市販されているフィルムスキャナはプリンタ複合機を含め、6コマを超えるフィルム画像をフィルムを切断することなく連続スキャンできる機能がありません。そこで私の場合には古いフィルムスキャナを改造して6コマを超えるフィルムのスキャンを可能にしています。 これでは問題点を挙げるばかりで全然アドバイスになっていませんが、手軽にスリットカメラを楽しんでもらうためには、まず改造カメラでスリットカメラを製作して、撮影したフィルムをミニラボに持ち込んでインデックスプリントを作ってもらうことで手軽に楽しめるのではないかと思います。 |
[ミニラボのインデックスプリント] 2008.6.7
スリットカメラで撮影したフィルムは街のミニラボで現像してもらうが、今までインデックスプリントを作ってもらった事がなかった。というのはインデックスプリントはフィルムを6コマづつ切断して作るものと思い込んでいたので、フィルムを切らることを恐れていたからである。ところが今日現像を依頼した店では勝手に作ってくれていた。しかももちろんフィルムは切られていないのである。これだったらもっと前から頼んでおけばよかったと、反省しきりである。 |
[スリットカメラ第6号機修理できました] 2008.4.27
平成17年に作り始めて昨年9割がた完成していたスリットカメラ第6号機が、巻上げレバーが巻上げることができない故障が続いていましたが、今日故障原因がわかり直りました。以前からカメラ修理の本を何冊も購入し、また、修理用工具も手に入れていたのですが、いざ修理しようとしても、ほぼ完成に近いスリットカメラはフィルム巻き取り部分を外部に取り付けるなど、カメラを分解できる状態ではないところまできていました。幸い一眼レフの底部についてはどういうわけか取り外せる状態にあったので何とかはずして中の状態を何度も観察して巻上げレバーがどこで動きが引っかかるのか確かめました。こういう場合の禁じ手は、故障部分に無理な力を加えることだと書かれていたので、巻上げレバーの操作は無理のないように力を加えました。その結果、故障は逆転防止レバーがひっかかっていることが判明し、簡単に故障が直りました。これからはカメラを天地逆に取り付けるための枠を作ったりしなければなりませんが、再び出発進行です。 |
[長編成列車サイドビュー階層メニューについて] 2008.4.6
今回小田急電鉄のメニューを久しぶりに書き換えました。というのは掲載本数が多くなり、ロマンスカーと通勤型電車の2本ではメニューが長くなりすぎるのと、新型車の登場で、通勤型電車の中に新旧の4000形が入り混じる状態となったからです。そこで現役の車両とそれ以外の車両で4本立てとしたのですが、メニュー作成に丸1日を費やしてしまいました。画像を使用せず、単にテキストだけのメニューも作成してありますが、小さな子供たちが大勢このサイトを見ているようなので、テキストだけでなく視覚的に楽しいメニューをと考え、現在の画像を使った階層メニューの作成を続けています。また真ん中に車両の形式を表示し、列車の前後どちらからも見ることができる現在の方法はテキスト形式ではなかなか実現できませんし、このようなことから別の表示方法を考え写真資料館を立ち上げたのですが、途中で頓挫している状態です。 |
[スリットカメラは逆光撮影が良い?] 2008.3.25
一般に鉄道写真は、車両に日の当たる側から撮影するいわゆる順光で撮影することが多いものです。この方が明るく発色の良い写真が撮れるからです。また、一般の写真は先頭車両の先頭部分にピントを合わせる構図が多いため、側面はほとんど重要視されません。 反面、スリットカメラの場合は、いわば側面中心の写真なので側面がどう写るかを重要視します。陽射しの強い日は、車体側面は明るく写っても床下機器などの影の部分は黒くつぶれてしまいます。また、強い光は明暗をはっきりさせることで写真を硬くしますし、日の当たる側の窓の多くにカーテンがかけられてしまいます。 そこでスリットカメラで快晴の日に列車を撮影するときは、日の当たらない側すなわち逆光側で撮影するのです。そのデメリットとしてはより好感度のフィルムが必要になることと、フィルム感度が不足するとパソコンで補正してもかなり色が悪くなることです。 そんな訳でスリットカメラで一番良い撮影条件は、空が満遍なく比較的薄い雲に覆われた日です。こういう日であれば、列車をどちらの側から撮影しても影のない美しい写真が撮れます。 |
[ヤフーオークションでスリットカメラ出品]2008.2.10
今日、gooで「スリットカメラ」のキーワードで検索していたところ、既に終了していますがヤフーオークションでスリットカメラが出品され落札しているのを発見しました。もちろんスリットカメラは市販されていないので改造カメラなのですが、オリンパスOM-1を改造したものでした。「はじめてのスリットカメラ あのOM1 手作り」という表題で写真も添付されていて、写真を見るとOM-1の巻上レバーの部分を電動化したようで改造部分が出っ張って取り付けられていて、カメラの下には単3電池ケースとモーター制御用のパワートランジスタがむき出しのまま取り付けられていました。カメラの裏面を見るとモータースピード制御用のダイヤルがあり、フィルム巻取り軸は見えるのでこれにフィルムを絡ませて動かすようです。出品しているのは業者の方のようでこの方が作ったとは思えませんので、誰が作って使っていたかは謎です。参考に以下にURLを載せます。 http://page16.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u19653957 |
[外国人にスリットカメラの説明は苦手です]2008.1.7
道路が並行して走る線路脇でカメラの撮影をしていると時々通りがかりの人に声をかけられることがありますが、人に「何か通るんですか」という趣旨でたずねられることが多いです。ところでスリットカメラで鉄道を撮影しているときに、カメラのほうに着目されて何を写されているのですかと人に聞かれたときは、百聞は一見にしかずの諺どおり見本のスリット写真をお見せすることにしております。先日、京浜東北線のE233系を撮影していたときに、何か後ろに人の気配を感じ、振り返ったところ外国人の方が微笑んで立っておられました。完全にカメラに興味があるようだったので、さっそく見本のスリット写真を見せました。写真を見てグッドとかグレートとかいわれましたが、ほとんど日本語は話せない方のようで、その後スリットカメラの説明に四苦八苦しました。カメラを三脚からはずし天地逆につけ直すなどして、その仕組みを説明しようとしましたが、自身の語学力の低さのためあまりわかってもらえなかったようです。 |
[2編成比較画像のアップについて]2007.12.23
始まりは東武特急りょうもう号の201Fと208Fの比較からだったのですが、従来1編成づつアップしていた長編成列車画像を上下に分けて2編成の画像を1つの画像にして、スクロールしながら両編成の違いを比較できるようにしました。同一形式の車両で一見同じように見える編成でも、メーカーや製造年次の違いから車両の細部にわたり異なる部分を見つけることができます。これはいわば「間違い探し」のようなものなのですが、これを通勤形車両で行ってみたところ意外と窓やドアの内側の所定の位置に張ってあるステッカーの違いの多さが目立ちました。車両側面には数多くのドアと窓が並んでいるので、ステッカーを貼る作業のときに貼り忘れたり、又はその後何らかの事情ではがれたりしたものがあると思いますが、このステッカーについては2つの編成の比較要素としては対象外にしたいと思います。 |
[最近の撮影で露出過度が多い訳]2007.11.28
コニカミノルタが昨年フィルム事業等から撤退したことにより今年になり、長年使ってきた同社で生産していたCENTURIAという名のフィルムが手に入らなくなり、他のフィルムを模索していたのですが、スリットカメラの場合たとえ短い編成の撮影でも36枚撮りフィルムを使うことから、経済性の点でなるべく安価なフィルムを探しておりました。ビックカメラなどで探しているうち、コダックのフィルムが比較的に安いことがわかりました。ただ店に置いてあるコダックのフィルムの場合DIN感度は400なのです。以前はDIN100の感度のフィルムを使い慣れていたので、絞り値もおおよそ決まっていました。ところがコダックのフィルムでDINが400のフィルムを使うようになってから、順光の陽射しの照りつける撮影何度も露光過度で失敗しました。1回目は三脚の設置に手間取って、2回目は露出のことをまったく考えないで撮影した結果、全体に白っぽい写真となり、スキャナで補正し切れず、フォットレタッチソフトで修正しています。露光過度の写真では床下機器がよく見えるメリットはありますが、全体の写りは最悪です。最近ようやく慣れてきたので、今後は露出過度のものは少なくなると思います。 |
[切断したネガフィルムのスキャンについて] 2007.10.30
ネガフィルムアルバムというものがある。その昔ヨドバシカメラで購入したもので、1ページにフィルム6コマ分の3本のフィルムネガを収納できるもので、ネガごとにそのべた焼きを貼るスペースも付いている。このネガフィルムアルバムに昭和50年代に撮影したスリットネガの一部を保存していたのである。ということは当然スリットフィルは6コマ分で切断されて保存されていたという訳である。先日このネガアルバムに保存してあるフィルムをスキャンすることになった。先日アップした小田急NSE車である。スキャンしてわかったことだが、本来連続していたフィルム画像を切断した場合、それをつなげるのは容易でないことである。フィルムが直角に切断されず少し斜めや曲がっていると余計厄介である。切断された場所の画像とよく似た画像が他にあればその部分をコピーするなどの方法を取っている。現在、当時撮影した583系の画像作成を行っている。昔カラーポジフィルムで撮影したすばらしい作品があったのだが、昔某出版社に持って行かれてしまった。残っているネガフィルムの作品はNSE車よりも保存状態が悪く、フィルムクリーナーで拭いてもカビらしきものは完全には取れていないので、画像のゴミ取りが大変である。やはりスリット写真のネガは切断しないで乾燥剤を入れて丸めて保存しておくべきという結論に至った。 |
[ブログの開設、更新について] 2007.9.29
平成19年5月に「スリットカメラ撮影記」というブログを立ち上げました。ホームページの中でも「スリットカメラQ&A」で撮影方法などについて掲載していますが、内容が古いことや現在の方法と少し違ってきていることもあり、最新のものを写真付きで説明する必要性を感じたからです。地元の川口での撮影現場や今年初めて訪れた常磐線の撮影現場で実際の撮影方法等について紹介しています。 さて最近このブログを更新しました。更新の内容は、撮影に関するものではなく、スリットカメラ鉄道写真館で最も人気のある長編成列車サイドビュー画像についてです。現在使っているフィルムスキャナーがだいぶ古くなったので、最新のスキャナを使えばもっとより良い作品がスピーディにできるのではと考え、販売店でスキャナーの最新機種を調べたのですが、フィルムスキャナーではフロントローディング形式が主流で現在使用しているオリンパスのスキャナーのタイプは販売されていませんでした。また、フラットベットタイプのスキャナーでは透過形式の原稿が読めるタイプならフィルムスキャンができますが、フィルムを格納するアダプターが最大6コマまでのフィルムしか対応しておらず、フィルムの切断が不可欠なため使えませんでした。 今後もオリンパスのスキャナーを使い続けるしかないようですが、スキャナーで作成した画像の不具合は、各種のフォトレタッチソフトで直していくしかないようです。 |
[ホームページ容量の拡大について] 2007.6.3
去年プロバイダを変更し、その後、ホームページ容量の無料の範囲 で更新を行ってきましたが、無料範囲である100Mはどうしても超えて しまいそうな状況なので、最近、ジオシティの300Mの有料のサービス 利用することにしました。ホームページの容量の大半は長編成列車画 像関係のデータなので、今後は何らかの基準でホームページを2つの プロバイダに分けて更新して行く予定です。そのためトップページ以外 にリンクを張られている方については、突然リンク切れになる場合も考 えられますので、ご留意ください。 将来的にはJR関係と私鉄関係を分離してJR館や私鉄館を作る計画ではあります。 |
[スキャナー続き] 2007.5.8
再びスキャナを見に大型家電店に行って説明を聞いたが、6コマを超える長いフィルムのスキャンはできないとの説明であった。そこで発想を変えてスキャンできようにフィルムを切断したらどうかと考えた。切断する場合ちょうど6コマ分に切断する場合と、車両と車両の連結部で切断する場合が考えられる。6コマ分だと36枚撮りフィルムで6分割となり、車両連結部で切断するとなると15両編成では8分割となってしまう。しかし、切断した断面同士で画像をうまくつなげるかという問題もある。切断することで画像の一部の線状のデータが失われる抵抗感もある。それより何しろ今まで撮影したフィルムはすべて切断せずロール状で巻いて残してあるので、それを細切れにするということへの抵抗感が根強く残っているようである。 |
[最近のスキャナーについて] 2007.5.6
何年か前からフラットベット型のスキャナで透過原稿であるフィルムをスキャンすることができる製品が販売されているが、コピーのようにフィルム6コマ分を原稿台に置けばスキャンしてくれるものなので、スリット写真のネガもスキャンできないか検討していた。最近プリンタにこのスキャン機能がついた多機能プリンタなるものが発売されているので店頭に見に行った。 販売員に見本のフィルムのスキャンの実演をしたもらったが、読み取り速度はかなり速くなっているようだ。ただ、6コマを超えるフィルムをスキャンするには付属のフィルムホルダーを改造する必要があると思ったのだが、インターネットで同型の製品のマニュアルを調べてみると、トラブル編にフィルムフォルダの片側にフィルムがかからないように注意書きがあった。フィルムフォルダの片側は光量を補正する領域があり、ここにフィルムがかかると正常にスキャンできなくなるらしい。スリット写真のネガフィルムは普通1メートル以上あり、フィルムフォルダの片側をふさがれたのでは、フィルムの一部しかスキャンできないことになる。スキャナのソフトにはパノラマ写真などのために特殊なモードで使えば、6コマのネガを一体としてスキャンできる機能がついているのでOKだと思ったのだが、フィルムフォルダの構造の面で断念せざるを得なかった。 |
[アクセス数の計測結果のあらまし] 2007.3.25
1月7日からアクセス解析を始めて2ヵ月半ほど経過しましたが、アクセス数の分析をしてみて、まだ期間は短いですが、今までに判明した結果について中間的な結果発表をさせていただきます。長編成サイドビューのページはやはり画像数の豊富なページがアクセス数が多い傾向があり、私鉄の中で特急形車両よりも通勤型車両のページほうがアクセス数が多いことからも、このことがうかがえます。アクセス順位についてはこちらをクリック。 1週間を通じて分析すると土、日にアクセス数が多く平日は月曜日が平均的にアクセス数が少なくなります。また、来訪者の来訪頻度は初めての方が2割にも満たず、6回以上の来訪者が半数を占めています。ドメインについて分析しましたが、ほとんどがne.jpのタイプのドメインで個人での利用がほとんどと思われますが、平日には数は少ないですがco.jpの企業のドメインからのアクセスが見られます。企業といっても鉄道、カメラ関係の企業ばかりでなく鉄道等と全く関係のない企業も見られますが、これには鉄道ファンの層の広さがうかがえます。 キーワードとしてはスリット、カメラ、スリット写真などスリットカメラに関連したものが多く、中には競艇や競馬などのキーワードも見られます。 これらの結果を踏まえて今後より良いサイトを目指して頑張りますので、当写真館を今後ともよろしくお願い申し上げます。 |
[サイドビューページのアクセス数を計測中] 2007.1.7
今までトップページに来場者数のアクセスカウンタをつけていましたが、トップページ以外の各ページについては一部を除いてカウンタをつけたことはありませんでした。このたびカウンタよりも手軽に各ページのアクセス数を計測できるアクセスレーダーという優れものを導入しました。 今後、一定の期間をおいて各ページの計測結果について、読者の皆様にお伝えする予定でおります。 |
[プロバイダの変更] 2006.10.29
平成18年7月にプロバイダをアサヒネットからビッグローブに変更し、同年9月初めにアサヒネットからホームページを完全に撤退しました。7月以降にはアサヒネットからの移転に当たって相互リンクをしていただいている方々全員に移転のメールを送り、リンク先の変更の依頼を行いました。7月から8月末までの約2ヶ月間にはアサヒネットのトップペ-ジにホームページの移転のお知らせを掲載しました。 そして現在、アサヒネットのサイトの閉鎖から約2ヶ月が経過しようとしていますが、アサヒネットのサイトの閉鎖以来、アクセス数はほぼ半減しています。これはメールを送ったリンク先については、ほぼリンク先の変更は終了していますが、一方通行で当ホームページにリンクを張られているリンク先についてはどうしようもないからです。さらに外国のホームページからのリンクについても同様です。当面は時間が解決するということで静観するしかないようです。 |
[列車通過音の録音について] 2006.7.23
当写真館ではスリットカメラで撮影した列車画像を横に自動スクロールして楽しんでいただくのが自慢の一つですが、せっかく動いている画像なのでこれに音をつけられないかということで、サウンドファイルの作成に着手しました。 ところが画像と異なり音のファイルについては知識がまるでないので、なかなか思うようになりませんでした。最近、アナログ信号をデジタル変換するときに重宝するというアダプターを手に入れたので、カセットテレコを片手に線路脇に行って録音してみました。 以前からそうでしたが、昔と違い最近の線路はロングレールがかなり広範に使われていて列車通過時にレールの継ぎ目を車輪がたたく音がしなくなりました。そこでただ線路脇に行って録音しても、ただゴーゴー音がするだけで臨場感の全くない音になっていました。レールの継ぎ目はポイントでもできるので、ポイントのある場所にいって録音してみました。後ろに高いビルがあると音がビルに反射して雑音が多くなるということもわかりました。また、 スリットカメラで撮影するときも手前の線路に列車が通過してかぶってしまうことがありますが、音でも同じことが言えます。 あと画像と同じくパソコンに録音したデータをデジタルで記録するとWAVファイルができますが、これは画像のBMPファイルのようなもので、かなりファイルの容量が大きくなります。そこで画像ファイルでファイルを圧縮する時に使われるJpegファイルのようなWMAファイルやMPEGファイルに変換する必要があります。 このように画像ファイルとサウンドファイルは共通点が多くありますが、画像を動かして音を出すというもくろみは、なかなか思うようにいきません。 |
[再び駅ポスターにスリット写真を発見]2006.2.6
池袋駅の西武線乗り場のコンコースで大量の駅ポスターを見つけました。このポスターは京成スカイライナーの宣伝用のもので、JRの駅にもこれほど大量ではありませんが、駅に張られているのを見ました。 さて写真1は駅コンコースに張られたポスターの外観ですが、写真2はその一部を拡大撮影したものです。写真2には8両編成のスカイライナーのうち4両目の途中まで撮影された車両が切り抜いたような画像として貼られています。4両程度の画像では一般の人がこの列車画像を見て特殊なスリット写真であるとは気が付くことはないと思います。写真のスカイライナーは真横でなく少し斜めで逆光で撮影されています。ちなみに当写真館のスカイライナーをご覧になりたい方はこちらをクリック願います。 http://www7a.biglobe.ne.jp/~slitcamera/Script2/mk-newsky3Dsuperpano-slide.htm |
[コニカミノルタのカメラ事業等撤退ショック]2006.1.29
先日の報道でコニカミノルタがカメラ事業、フィルム事業から撤退するとのニュースが流れましたが、ショックでした。デジカメの普及によりフィルムが衰退していくとの流れは以前から必然的なものと思っていたことですが、実際、このようにメーカーが撤退して行くニュースを聞くと、本当にショックです。カメラ事業は今年3月までですが、フィルムは来年3月で生産終了ということで、まだ時間はありますが、つい近くの写真屋へフィルムを買いに行ってしまいました。 |
[インターネットアーカイブというサイトについて]2006.1.7
スリットカメラ鉄道写真館のホームページは1998年(平成10年)1月に開設し、現在では9年目に突入しております。ホームページを開設したころは、マイクロソフトのWORDで主としてHTML言語で記述することにより作成していました。 当時はJavaScript言語はその存在さえ知らず、Gifアニメーションにより画像を動かすことが最新の技術だったように覚えております。 さて、皆さんはインターネットアーカイブというサイトをご存知でしょうか。私も半年前に知ったのですが、このサイトでは世界中に何億とあるホームページの過去の一時期の姿を記録して見ることができるという大変興味深いものです。 このサイトでは、閲覧したいホームページのアドレスを入力することで、過去の記録したホームページの年月別の表が現れアクセスできるのですが、記録されている時期というのがどういう基準で記録されるのかは、わかりません。 私のスリットカメラ鉄道写真館のホームページについては、1997年から2001年の5年間に渡り記録があります。各年の記録時期については1997年は6月、1998年は12月、1999年は2月というように記録される月は年によりまちまちです。さらに2001年には5月、7月、10月と3回にわたり記録がありますが、2002年から現在までは全く記録されていません。 それぞれの時期についてアクセスしてみましたが、文字については問題なく表示されますが、当時のホームページに張ってあった画像の大部分が四角い枠が表示されるだけで見ることができませんでした。リンクについてもリンク先をクリックしていくつもの奥の階層に飛ぶことができます。画像についてはその大部分は表示されませんが、文字は問題なく読めるので当時のことを思い出し、結構楽しめました。 皆さんも興味があれば、以下のアドレスにアクセスして、ご覧になってください。 http://www.archive.org/ |
[列車サイドビューメニュー画面の改善] 2005.7.18
最近サイドビューの画像の大きさを従来より25%増しの大きさにしましたが、平成12年末、最初にサイドビュー画像を作り始めたときは現在の半分の大きさでした。画面の高さで言うと当初が200ピクセルでその後340ピクセルが長期間続き、現在の420ピクセルになっています。 そこでこのたびサイドビューメニュー画像に各サイドビュー画像の大きさを横×縦の数字で表記しました。また、機関車の牽引する列車を除いて列車の進行方向がわからない画像もあるので、青色の矢印で進行方向を表記しました。 |
[スリットカメラ撮影とDV静止画切り接ぎの違い] 2005.5.22
「かけやま写真館」さんで流し撮りとデジタルビデオカメラ(DV)静止画切り接ぎ の違いということで比較表が出ていたので、当写真館でスリットカメラとの比 較を行なってみました。下の写真は塗装色と撮影側面は異なりますが、同一 形式の機関車について、それぞれスリットカメラとDVで撮影したものです。 なお、DVの画像についてはかけやま写真館さんからお借りしたものです。 |
スリットカメラ撮影 縦方向のドット数1200ドット、フィルムスキャナーでつないだものを約1/5に縮小。 |
DV静止画切り接ぎ 縦方向のドット数640ドット、シャッター速度1/1000秒、1/30秒毎、つないだ物を1/2に縮小。 |
比較項目 | スリットカメラ撮影 | DV静止画切り接ぎ |
撮影装置 | 市販されていないので一般のカメラの改造が必要 | 市販されているDVでシャッター速度が1/1000秒以下のものを使う |
撮影の難易度 | 撮影する列車の速度に応じてフィルムの移動速度を合わせることが撮影の成否を決めるので、一般的にかなり難しく慣れないと失敗が多い | やり方さえ間違えなければ初心者でも容易。特に撮影中に列車速度が変化しても、画像を作成するときに調整できるので失敗にならない |
画像の作成方法 | 現像後のフィルムを手作業でフィルムスキャナで分割して読み込み、更に画像処理ソフトで接合する。フィルムスキャナは長いストリップフィルムを読み込めるタイプか又はそれ用に改造する必要あり | DV自体がスキャナの役割を果たし、撮影により自動的に連続画像を作成する |
画像処理の時間 | 手作業による画像処理時間は1編成分で約半日を要する。 | 画像の切り接ぎに数時間は要するが、この作業の自動化で将来短縮の可能性あり。 |
解像度 | 市販のネガカラーフィルムを使用するので、撮影がうまくいけばかなりの解像力を期待できる | 縦方向のドット数は640ドット ただし、これは縦方向に構えた場合で、横方向だと480ドットとなる。また、今後ハイビジョンの普及版が出てくれば、もっと高解像度のものが期待できる。ただし、高速の被写体の場合、撮影中に列車が移動することでブレがでる可能性 |
背景の写り方 | どんな背景でも流れて線のように写る。空が背景だとほとんど見えない | 同じパターンが続くのでかなりうるさい。空が背景だと目立たない |
斜め撮影 | 車輌の顔が見えるぐらい斜めにカメラを向けても撮影可能である | 基本的に真横からの撮影が理想で、斜め撮影は画像処理に悪影響が出てくる |
総評:
撮影装置や画像作成方法についてスリットカメラはかなり特殊であり、それなりの
技術が必要だが、今のところ撮影結果は解像力や背景の写り方を初めスリットカメ
ラのほうがDVに比べ優位である。逆にDVは解像力や背景の問題はあるが、市販
の装置が利用でき、撮影時の失敗もないことから手軽に撮影できるメリットがある。
また、今後ハイビジョンカメラなど高性能で且つ廉価版のDVが普及すれば、DVや
デジタル一眼レフカメラよる静止画切り接ぎの方法が優位になることも考えられる。
平成20年9月にはカシオから高精細で高速連写(40fps)のできるデジタル一眼レフ
も発売されています。
[スリットカメラの電子化について] 2005.3.26
当写真館の掲示板で以前にスリットカメラを電子化できないものかという議論が一時盛んに行なわれました。スリットカメラ自体の特徴からスリットという狭い隙間を使う構造を踏まえての議論の中ではスリットカメラの電子化というと、どうしてもスキャナーやラインセンサーのような特殊なCCDを使って製作することを考えてしまいます。しかし、既存の機器を利用するのでなく、専用の機器を開発するというのでは個人の力では明らかに限界があります。 そうした議論の中で矢部さんが「デジタル式幅広スリット写真」というデジタルビデオカメラを使った「からくり写真」というホームページを立ち上げ、作品を掲載されました。この撮影機器はモノクロの工業用デジタルビデオを使われたということで、作品の写りはまだ少し難があったのですが、その技法は高速シャッター付のデジタルビデオカメラを使って列車の静止画を連続的に撮影して、その画像をつなぎ合わせるというものです。 最近になり列車側面流し撮り専門のサイト「かけやま写真館」を運営されているかけやまさんから、「擬似スリットカメラ」ということで、市販のデジタルビデオカメラの静止画連続撮影機能を使用して、常磐線の列車画像を作成された旨を掲示板を通じて御連絡を頂き、さっそく拝見させていただきました。シャッタースピードは1/1000として6両編成の臨時団体用485系を撮影したもので、静止画像を200枚以上貼り付けて作成されたとのことです。しかもその画像は背景の部分を除けば私がスリットカメラ鉄道写真館で掲載している長編成列車サイドビューとそれほど変わらない出来栄えでした。 今後、連続した同じ画像が続いてしまう背景をどう処理するかということと、撮影した多数の画像から必要な画像部分を切り出し貼り合わせる作業をどう効率的に行なうかという問題がありますが、市販のデジタルビデオカメラの今後の技術進歩を考えると、将来的にはこの方法がかなり可能性を秘めているように思えてなりません。 強いてフィルムを使ったスリットカメラとの違いを考えると、デジタルビデオカメラの側面写真の場合、画像をつなげることを考えると真横からの撮影が最良のアングルであるのに対して、スリットカメラの場合は横でも斜めでもかまわないことでしょうか。 |
[WindowsXP搭載のパソコンを導入] 2005.2.12
5年ほど前に購入したWindows98se搭載のパソコンが調子が悪くなり始めたので壊れる前にと思い、新しいパソコンを購入しました。購入したのはWindowsXP搭載のパソコンですが、ここ数年前から出ている超低価格パソコンで、前のパソコンに比べ価格も半分以下です。パソコンのスペックは最新のもので、本体の大きさも前のものと同じということで満足していますが、少々問題なのはファンの音がかなりうるさいことです。 新しいパソコンを導入することのメリットは、長編成列車プリントを作成するときWindows98では3両以上まとめてロール紙に印刷すると、必要なメモリーを積んでいてもメモリー不足で印刷できませんでしたが、WindowsXPでは30,000ピクセルという制限はありますが、その制限以内で一気に印刷できることです。従来は長編成列車の画像を2両程度に分割して何度も繰り返して印刷していましたので、その分印刷時間や手間がかかっていました。 しかし前のパソコンもスリットフィルムを読み込むために改造したフィルムスキャナーがWindows98までしか対応していないので、フィルムスキャナーを使うとき必要なのでとってあります。 |
最近の電車は全ての車両に冷房装置が備わっており、窓も固定された大きな1枚窓で開閉できない車両もあり、昔に比べ電車の窓を開けるという行為自体少なくなっています。昔の車両は冷房装置がなく車内は扇風機のみで、暑いときは窓を開けて走るのが当たり前でした。車両の窓も1枚窓でなく、段差のある2枚窓が普通でした。窓の上半分「上窓」は内側のUの逆字形の金具を掴んで持ち上げて開け、下半分の「下窓」は窓下左右にレバーがついているのでレバーを挟みながら掴んで持ち上げます。上窓が持ち上げ切って止める構造に対し、下窓は途中決められた高さで止めることもできました。子供の頃は上窓はおろか下窓を開けたくても子供の力では窓が開かず、大人の手を借りたこともありましたし、また、上窓は開け方がわからず余り開けたことはありませんでした。 下の写真は小田急4000系の冷房化される以前の車両をスリットカメラで撮影して6両編成の片側全側面にある44枚の窓の開き方の状態をタイプ別に分類したものです。元の画像をご覧になりたい方はこちらをクリックして下さい。なお、今回取り上げた電車の窓は、このように昔撮影した小田急線の通勤型電車を例としたもので、他の私鉄やJRの車両では異なる場合がありますので、あらかじめご留意ください。 下の写真は、44枚の窓のうち窓の開け方のタイプを多い順に並べたもので、タイプ順に続く括弧内の数字は、同じタイプの開き方の窓の数を示しています。一番多いタイプ1は上窓を全開してから下窓を少し開くタイプで、最も少ないのが窓を全くかほとんど開けないタイプでした。暑さ対策ならタイプ5の窓を全開にするのが一番良い方法ですが、なぜタイプ1のような開け方が多いのでしょうか。私が考えるに暑さ対策と髪の乱れを防ぐ方法としてタイプ1の開け方が一番適していると思います。窓から吹き込む風による髪の乱れは男女を問わずあまり気持ちの良いものではありません。特に髪の長い女性などではこの影響が大きいといえます。つまり全開のタイプ5は当然としてタイプ3、4、6でも窓から吹き込む風で髪が乱れてしまうのです。その点、タイプ1では下窓が手の先が通る程度しか開けていないので、風が入ることで暑さ対策になるとともに、髪も乱れることはないのです。そういう意味ではタイプ2でも髪は乱れませんが、タイプ1と異なり風は上窓の開いた部分しか入らないのでその分暑いことになります。なお、走行中に窓から入り込む風は、その開いている窓の座席に座る人よりも、その風下の座席の人ほうが影響を受け易いといえます。 今までこのような電車の窓の開き方について考えた人がいるかどうか知りませんが、列車全側面を撮影するスリット写真があったからこそ、実際のデータに基づいたお話ができたと思っています。 |
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タイプ1 (12) |
タイプ2(8) |
タイプ3(7) |
タイプ4(6) |
タイプ5(6) |
タイプ6(3) |
タイプ7(1) |
タイプ8(1) |
当写真館では車両の側面写真を専門に扱っているわけですが、一般のカメラを使って普通に列車を斜め前方から撮影することも行っています。スリットカメラで撮影に行くとき、機材が重いため一般のカメラを持参しないこともあるのですが、スリットカメラで撮影する合間に一般のカメラで反対方向から来る列車を撮影することもあります。そこで、まだ一部ですが長編成列車サイドビューの画像の左右の端にコマ撮りの写真を結合することにしました。 自動スクロール列車画像一覧表においてこのような画像が結合されている作品について新たに「結合」欄を設けましたので、参考にしてください。 |
学研の科学雑誌「ウータン」の1983年1月号に「感激!ス リットカメラの世界」と題して14ページに渡りスリット写真や スリットカメラの解説が掲載されている。最近、インターネッ トオークションでこの雑誌が購入できたので、その概要につ いて紹介する。 このスリットカメラは学研写真部で製作されたもので、スリ ットカメラのしくみとしてカメラの構造を透視するようなイラス トも掲載されている。この学研のスリットカメラの特徴は、レ ンズとマウント以外は全て自作によるもののようで、おおよ そ20cm四方の箱のわき腹にレンズを取り付けたような外観 をしている。 作者のスリットカメラと異なり一眼レフの構造でないため、 撮影のときはカメラ上部に取り付けられた大きな外部ファイ ンダーを使うようで、撮影はかなり難しそうである。また、ス リットの幅を0.25mmから1mmまで調節できるというのも面 白い。 スリット写真には鉄道車両や駅ホームを撮影したもの以外 にターンテーブルに円筒形のものをのせて回転させ全周を 撮影する写真、360度のパノラマ写真など盛りだくさんで、ス リットカメラの応用の広さを見せつけられる。 スリットカメラの製作で重要なことは、スリットの精度が良 いこととフィルムを回転ムラなく一定速度で送れることと書か れているが、列車や自動車を撮影した写真ではスリットカメ ラ特有の縦じま模様がはっきり出ているのは残念である。 なお、「ウータン」は現在休刊中である。 |
トップページのフィルム上に写るウエブアニメーターに よる列車画像を英語版を含め総入替えしました。 一定の時間ごとに繰り返し表示される列車画像の内 容は、以下のとおりです。 |
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日本語版のトップペ−ジ | 英語版のトップページ | |||
No | 会社名 | 列車名 | 会社名 | 列車名 |
1 | 小田急電鉄 | 7000形LSE車 | JR東日本 | EF58形機関車 お召し専用機 |
2 | 旧国鉄 | 485系特急 はつかり |
JR東日本 | 寝台特急列車 カシオペア号 |
3 | 東武電車 | 特急スペーシア | 東京メトロ | 8000系電車 |
4 | JR東日本 | 快速奥利根 号14系客車 |
JR東日本 | 寝台特急列車 あけぼの号 |
5 | 小田急電鉄 | 9000系電車 | 西武鉄道 | 特急10000系 |
6 | 東武鉄道 | 快速6050系 | JR東日本 | 山手線E231系 |
7 | JR東日本 | 24系客車 | JR東日本 | 115系電車 |
8 | 小田急電鉄 | 特急EXE | 西武鉄道 | 20000系電車 |
9 | 東京メトロ | 7000系電車 | JR東日本 | E231系電車 |
10 | 旧国鉄 | 485系特急 ひばり |
西武鉄道 | 101系電車 |
11 | 東京メトロ | 03系電車 | 小田急電鉄 | 5000系電車 |
12 | JR東日本 | E231系2階建 グリ-ン車 |
東武鉄道 | 10000系電車 |
13 | 東急電鉄 | 8500系電車 | 小田急電鉄 | 特急NSE車 |
14 | 西武鉄道 | 6050系電車 | 西武鉄道 | 2000系電車 |
15 | JR東日本 | 251系成田エ クスプレス |
東武鉄道 | 特急200系電車 |
16 | JR東日本 | 寝台特急 電源車 |
東急電鉄 | 5000系電車 |
スリットカメラで撮影するとき、複線以上の区間では撮影中に隣の線路に進行方向が逆の列車が通過することは、よくあることです。この反対方向の列車画像について以前から写り方が不自然な感じがしていたのですが、ある競艇場のホームページで本来走行すべき進行方向に対し反対の方向から走ってくるボートが写った画像に遭遇しました。その画像は、目視による進行方向とは逆に写っていたのです。この競艇場のホームページでもその現象については触れていましたが、その理由については述べられていませんでした。この記事が契機となり今回の企画に至りました。 ところがこの現象を簡単に説明する方法について考えたのですが、なかなかうまく説明できる方法が見つからず四苦八苦しました。一応今までホームページで使用した画像を組み合わせて作成しましたが、完成してみて説明が長すぎるのと、何かわかりにくい感じがゆがめません。とにかく今回の企画で感じたことは、スリットカメラはまだ奥が深いということです。 |
平成14年10月頃、第1回目のクイズ&プレゼントとして車体と台車の組合わせクイズを実施しましたが、第1回目は、組合せが4組だったことやJRと私鉄の特徴ある車両を混ぜて出題したので、区別しやすかったことがあげられます。それに対して今回は5組の組合せと私鉄車両のみで似たような組合せが多いので、難しいと思っていたのですが、1週間ほどで10人ご応募いただいて、うち7人が全問正解者でした。鉄道ファンの方ならご自分の好きな電車はヒントを見なくても問題の画像を見ただけでおわかりになるのであろうという感じがしました。 プレゼントの方ですが、画像を用意してHSPを使うなどしてスクリーンセーバーを自作しようとしたのですが、「内部エラー」が出るなど配布できる状態ではなかったので、市販ソフトを使って作りました。本当は横スクロールする画像が取り込めれば良いのでしょうが、スクリーンセーバーでは無理なようです。なお、今回の企画はプレゼントがダウンロードでき数量制限がないことから、少し長く続けてみようと思っております。 |
今年のゴールデウイークは、休日の並びもよく、また、天候にも恵まれたので、連休中2日ほど撮影に行ってきました。1箇所目は西武池袋線ですが、池袋から所沢まで適当な撮影場所を探しました。石神井公園駅近くに空き地を見つけ撮影しましたが、線路までの距離が近く、また、線路脇に草が生えていてカメラのアングルを決めるのに苦労しました。2箇所目は東武伊勢崎線の昔の杉戸駅、現在の東武動物公園駅の近くです。姫宮寄りに田園地帯があり、天気が良すぎて日焼けしてしまいましたが、田んぼのあぜ道でゆっくり撮影できました。2日でフィルムの本数で15本ぐらい撮影しましたが、現在、現像後のフィルムの整理に追われていて、今後、徐々に画像をアップしていく予定です。しかし長い間使っているためかカメラ裏ブタの遮光が不完全で一部光線漏れを起こしてしまい、連休中に慌てて修理することになりました。 |
最近、昔のスリット写真のネガの整理をしていて、昔のネガからフィルムスキャナに読みこんでホームページに列車の画像をアップしている。30年近く経ったフィルムは、乾燥剤を入れたケースに保存しているが、カビは防げても昔付けたと思われる細かい擦り傷や汚れがあるものが結構多い。画像を作成するときにこのごみ取り等に結構手間がかかる。ニコン製のフィルムのごみなどを自動的に除去する機能のついたスキャナも持ってはいるが、スリット写真のような特殊なフィルムには使えない。そのようなフィルムの中に写りはかなり良いが、自家処理したためフィルムに折り目がついたようなキズや汚れのつきまくったモノクロフィルムが発見された。それは455系の急行蔵王のフィルムで編成の途中までしか画像は写っていないが写りだけはすこぶる良いのである。現在修復中であるがそのうちアップする予定である。 |
自動スクロール列車画像一覧表を作成してみて思った ことだが、52本というフィルムの本数でなく、これをフィル ムのコマ数にしたらどのくらいの写真枚数になるのか計算 してみたところ約1,000コマ分になることがわかった。 一般の撮影による側面写真に比べると、一般の写真が 基本的に1両を1コマで撮影しているのに対し、スリット写真 では例えば20m車1両分だと約2.3コマ必要としているので その分フィルム使用量が多い感じである。 更に、一般の撮影では考えられないほどの失敗の多さを 考えると、非常に効率の悪い撮影といえる。。 |
先日、海外からのアクセスが急増したことをこのコーナーで書いたが、その後調べたところ驚いたことにYahoo!USAに登録されていた。でも、自分はYahoo!USAに登録申請した覚えはない。昔、このサイトを立ち上げた頃Yahoo!Japanに登録申請して、しばらくたって登録されたことは覚えているが、今回は申請もしていないのにいつの間にか登録されていた。Yahoo!USA内でサーチして自分のサイトを探したところ、英語のページだけでなく、日本語のトップページにもリンクされパノラマ写真のカテゴリーに登録されていた。 |
1月8日よりアクセス数が急増した。それまで毎日60件程度のアクセス数が8日以降で多いときは200件以上、平均でも150件である。最初、一時的なものと思いそれほど気にかけなかったが、1週間以上も続いていたので、原因の究明と思い検索エンジン等を使いいろいろ検討したがわからなかった。ここ1週間でスパムメールに混じってホームページへの感想等のメールが海外からいくつか来ていたので、もしやと思い英語版のページのアクセスカウンタを見たところ3ヶ月前(900件)にくらべ2000件近く増えているのを見て驚いた。外国人でない方が英語版を大勢見にくるとは思えないので、急遽、英文版にも自動横スクロールのサイトを作成した。見られる列車は「カシオペア」「北斗星」「山手線」「東武DRC」の4本である。カシオペアと北斗星は画像の美しさから選んだもので、山手線の205系は大都市東京の代表的電車として、東武DRCは日光方面に昔から外国人旅行者が多く利用していた電車として選んだものである。それにしても英文で書くというのは相当苦手なので外国の方に意味がわかっていただけるか非常に心配である。 |
上のE4系を拡大
最近、写真にあるJR東日本のスキーの駅ポスターをご覧になった方も多いと思われるが、当初、遠くからポスターにある新幹線の車両E2系やE4系を何気なく見ていたのだが、近寄って見たところスリット写真であることがわかった。それぞれ車両1両分だけなので最初は一般のカメラで遠くから側面を撮影したものを使ったものと思っていたのだが、下の拡大写真のように2階建てのE4系のMAXのマークの下のフルスペル(Multi Amenity Express)の文字の一部だけが読めなかったのを見てスリット写真ではないかと気がついたものである。 更に決定的なスリット写真の証拠が見つかった。一番下の車両E2系1000番台の窓をよく見ると暗い窓の向こうに反対側の窓がぼんやりと見える。この反対側の窓の位置が、矢印で示した右側の2組の写真のように各窓すべて同じ位置なのである。一般のカメラではこの位置がはっきりとずれてくるものなのだが、スリットカメラで撮影した場合は逆にこのずれは発生しない。スリット写真では背景がすべて流れて写るため通常すぐわかるのだが、このポスターの場合、車体部分の画像をを切り取って貼りつけてあるため、スリット写真であることがなかなかわからなかったものである。 |
列 車 名 | 応募数 | 今回のプレゼントは、10名の方に各自3種類のプリントを選んでいただいたが、その結果は左の表のようになった。北斗星関係の列車は昔から人気があるので多いと思っていたが、今回意外に思ったのは唯一のモノクロプリントである東武鉄道の旧デラックスロマンスカーの応募数が多かったことである。反面、小田急のロマンスカーをラインナップで並べてみたが、いまいちであった。特に唯一応募数ゼロの20000形ロマンスカーRSEは撮影時最も苦労した作品であり自信作なのだが、予想外の結果となった。 |
カシオペア号 | 3 | |
あけぼの号 | 4 | |
北斗星2号 | 3 | |
北斗星4号 | 3 | |
北斗星82号 | 1 | |
北斗星夢空間号 | 5 | |
スーパービュー踊り子号 | 1 | |
小田急5000系 | 2 | |
ロマンスカーEXE | 1 | |
ロマンスカーRSE | 0 | |
ロマンスカーHiSE | 1 | |
ロマンスカーLSE | 1 | |
相鉄6000系 | 1 | |
東武DRC | 4 |
先日、ホームページにアップした快速奥利根号に乗車していた方からメールをいただいた。このホームページを開設して以来、掲載していたスリット写真をご覧になって、その列車に乗車していた方からメールをいただいたのは初めてのことである。メールは、この列車に乗っていたご本人からのもので、何両目のいくつ目の窓ということでご本人の乗車位置も確認できた。これはスリット写真が列車片側全側面を鮮明に撮影できることからこそ初めて可能なことであるが、同時にアップした画像がタイムリーな臨時列車であったこと、撮影当日が曇りでカーテンが引かれていないこと、曇りのため車内まで写りがよかったことなどの要因も重なって可能となったものと思われる。ただ、惜しむらくはピントが若干甘かったので画像の鮮明さにいまいちかけていた点である。この撮影場所は線路が6本も通っていて、撮影する線路は手前から4本目なので、撮影準備中に線路にカメラを向けてピントを合わせるが、線路が重なって見えて、ピントがとても合わせにくい。また、撮影した3日間のうち3回目にして成功したが、2日目は手前を通過列車にさえぎられることもあった。いずれにしてもこのようなメールをいただけることは、うれしい限りである。 |
以前このコラムで「新幹線の撮影は可能か」という問題について否定的な結論を書いたが、それは昔、知人に尋ねられた時のことをそのまま掲載したものである。ところがその後、新幹線をスリットカメラで撮影した広告や撮影作品を見る機会があったので、もう一度考え直して見ることした。その広告とは一昨年発売された電車運転ゲームソフトの新幹線版のもので2001年9月に日刊スポーツ誌の青空広告として掲載されたものである。その広告はこちらをクリックすることで見ることができる。 さて、下の写真の205系の画像で大きいほうが現在私が撮影している撮影倍率で撮影したもので、その下の方がもっと画像を小さく(例では1/300に縮小)撮影した場合である。両者を比較すると画像の大きさばかりでなく、下の画像のほうが上下により広い空間ができているのがわかる。日刊スポーツ紙の写真は、ちょうど下の画像のように撮影されている。 新幹線の場合は、16両編成で長さが400mもあるので1/200の倍率では36枚撮りフィルムでは、はみ出してしまうが1/300以上の倍率であれば撮影可能な範囲となる。また、新幹線が在来線に比べ高速運転をしていた場合でも、フィルムの移動速度は撮影倍率が高いほうが相対的に低くて済む。ただ撮影時は速度の速い車両よりも遅い車両のほうがフィルム速度を合わせやすいし、また、時速200Km以上の走行車両の撮影はほとんど困難である。スリット写真では背景が流れるため撮影場所がほとんどわからないのが特徴であるが、日刊スポーツの写真の背景は、空の部分が無いので、都内のような列車速度の遅い場所で背景をビルのような建物の場所で撮影されたものと推察される。 本当に、新幹線の場合は撮影場所がないのが最大の難点である。 |
5月の連休明けに京浜東北線や山手線の車内で下の写真のような中吊り広告を見つけた。広告の内容は最近10年間のJR東日本の通勤形電車の省エネ化の実績をアピールするものであった。写真のように省エネ電車としてスリットカメラで撮影した車両が6編成分並べられていた。 上から京浜東北線の209系、横須賀・総武快速線のE217系、それ以下は総武・中央緩行線、高崎・東北線、常磐快速線及び山手線のE231系の車両たちである。各編成はすべて真横から撮影され、2編成単位で列車の先頭部がそろえられている。 ただ、この列車側面写真については、何の説明も無いようなので、一般の人には特殊なカメラで撮影されたとはわからないと思う。 |
スリットカメラで撮影する編成の長さは、路線によってもいろいろ異なり、同じ路線でも車両により様々な長さの編成がある。最短の場合は1両の場合で、JRでは回送中の電気機関車などが見られる。最長の場合は、JRの車両では貨物列車や新幹線を除くと15両編成の場合である。JRの車両で一番多い20m車の15両編成を撮影する場合、編成長は300mにもなるので、36枚撮りフィルムを使用して230分の1の倍率で撮影すると必要なフィルム長が約130cmとなり、36枚撮りフィルムの撮影領域が私のスリットカメラの場合約140cmなので、きわどいがぎりぎりの長さである。撮影する倍率を上げれば、より長い編成を撮影できるが、画像がさらに小さくなる。この撮影倍率は、撮影距離を変えたりズームレンズで容易に変更することができる。 下の5つの編成は撮影倍率を220〜230分の1で撮影したものだが、編成の連結両数と編成の長さは単純に均等でないことがわかる。客車と電車では連結面までの長さが若干異なるし、機関車や電源車等については18m程度と一般の客車よりも短くなる。更に小田急独自の連接型車両に至ってはNSE車が11両であるのに全長が144m、SSE車が5両で70mと編成平均1両当たり約13m程度になる。 |
スリットカメラで走行列車を撮影する場合、一般の撮影の場合と異なり撮影場所も限られるわけだが、それ以外にもいろいろ注意すべきことがある。 1.撮影場所の線路はなるべく直線の場所で行うのが良い。直線だと列車のスピードも安定していて、列車の揺れも少なくて済むからである。 2.撮影場所は駅から500m以上離れることが必要である。それ以下だと列車の加減速で撮影開始から撮影終了時まで列車速度が安定しないからだ。 3.撮影時の天候については、一番良いのは曇りである。それも薄曇りぐらいが良いようだ。晴天で日差しが強いと多くの窓にカーテンがかかり、興ざめである。また、日差しが強いと列車側面に架線等の線状の影が写るので要注意である。そこで晴天の日は逆光になるが、列車側面に日差しが当たらない側で撮影することも多い。 4.平地で撮影する場合には、三脚を立て水準器を使ってカメラの水平度を正確に保つ。これをいい加減にやると列車のドアの傾きに現れ、画像が醜くなる。また、線路に勾配がついている場合には、カメラ本体を傾斜に合わせて傾ける。このときは水準器が使えないのが困りものである。 |
1年半程前に当写真館ではトップページ上に「アンケート」の入り口を設けましたが、現在までご回答いただいた方がまだ5件にも満たないという情況のため、アンケートの分析もできる状況ではないのですが、このホームページでは公開の掲示板がないことも考え、今までに皆様からいただいたメールの中からどのようなことが話題となっているかを、かいつまんでご紹介することとしました。 当初ホームページの感想としていただいたメールでは、昔、雑誌等で長い列車のスリット写真を見たことがあるというご感想がいくつも寄せられました。具体的には昔の鉄道ファン誌、他の雑誌で掲載されたスリット写真をご覧になった方や富士写真フィルムで発売された「ロングトレインプリント」などを見られた方です。 その後、パノラマカメラなど自作でカメラを作られている方から私のスリットカメラの構造についての質問が来るようになりました。具体的には、使用しているモーターについて、スピードの調節方法について、スリットの作り方についてなどの質問です。 平成12年末には「長編成列車プリント体験コーナー」を開設し、ロール紙の使えるプリンタをお持ちの方に、当写真館のデーターをダウンロードしていただくことで、容易に長編成列車プリントが作成できるようになりました。しかし、現在までこのコーナーについてプリントに関してのご質問のメールがありません。つまり、察するところ今までどなたも試されていないのではと危惧しております。 平成13年10月には、「スリットカメラ撮影シュミレーター」が完成しました。このシステムはJavaScriptで作成したため、ブラウザの種類やバージョンによっては正常に動かないのではと心配していましたが、案の定、何人かの方からトラブルのメールをいただきました。一応、症状に応じてアドバイスさせていただきましたが、直ったかどうか定かではありません。 |
わが国では一般的にはスリットカメラ(Slit camera)という名称を使うことが多いようであるが、Googleなどの検索エンジンを使ってアメリカのサイトを調べたところ、スリットカメラはストリップカメラ(Strip camera)とも呼ばれているようである。スリットとは隙間のことであり、ストリップもまた細長い形状のものという意味である。呼び名は違っても両者ともスリットを使ったカメラという点では同じものである。ただアメリカのサイトでのスリットカメラの用途は、広角度なパノラマ撮影や人の顔など立体的なものを平面状に展開する特殊な撮影が掲載されている。走行中のものを撮影したものとしては、陸上競技のアスリートたちや自転車の走行写真、更にコーヒーカップのような遊園地の乗り物を写したものあったが、鉄道車両などを撮影したものは見当たらなかった。 |
特急型車両では車中で飲食するとき窓ガラスに沿って飲み物の容器を置くことが多い。10年以上前はその容器はほとんど缶であったが、最近はペットボトルの容器が多くなっている。上の写真の真中はJR185系の特急で左右の写真は小田急のロマンスカーEXEのものであり、いずれも平成13年に撮影されたものである。 左の写真は最近流行の発泡酒ではないかと思われ、真中はミネラルウオーター、右もまた最近流行りの緑茶ではないかと思われる。 これらの写真は、スリットカメラで撮影した列車側面写真から窓辺に容器が2本置いてあるものを抽出し、画像としてフィルムスキャナーで最大限に拡大したもので、列車はいずれも時速100キロ前後で走行中のものばかりである。 最初は上手く撮れれば飲み物の銘柄まで判別できるのではないかと期待していたが、現実はそう甘くなかったようである。 |
スリットカメラは、別名「オープンシャッターカメラ」と言われるように撮影中はシャッターを開放状態(バルブ)にするため、シャッターを開けてから閉めるまでの時間がきわめて長くなることから、一般に言われるシャッタースピードは存在しないように思われる。しかしスリットカメラの場合、スリットの幅とフィルムの移動スピードによりシャッタースピードが決まるという関係がある。 スリット幅1mmで135mmレンズを使って27メートルの距離で撮影した場合、車両はフィルム上で二百分の一の大きさで写る。ということは1mm幅のスリットには車両の側面のうち1mm×200倍、つまり20cmの幅の部分が写ることになる。次に時速90キロメートルで走る列車は秒速で25メートルで走っている。秒速25メートルで移動すれば、20cmは125分の1秒で通過することになり、1/125のシャタースピードが求まる訳である。 つまりフィルム移動速度を一定とすると、スリット幅が倍の2mmになればシャッタースピードは2倍遅くなり、逆にスリット幅が半分になれば、シャタースピードも2倍早くなる。またスリット幅を一定とすると、フィルム移動速度が速いほど実質的なシャッタースピードが早くなり、逆に移動速度が遅いほどシャッタースピードが遅くなる関係にある。 |
スリットカメラの制御装置はとても古い。コントローラーなどは、その底に製作年月日が書かれているが、何と昭和52年4月×日である。その制御装置に電気を供給する電源部は単一電池と単三電池を使っているが、単三電池の電源部のほうがよく故障する。電池は消耗すれば取り替えればよいのだが、電池を電池ボックスに収納しているため、内部でショートして破裂寸前だったり、途中で断線してしまうことがよくある。断線については、はんだ付けした個所が切れることが多い。はんだ付けした個所は以前から絶縁テープを巻いていたが、長い間巻いていると粘着力が弱まりテープがずれたりして故障の原因となっていた。まさに自身の技術力のなさを露呈していた。 そこで秋葉原に行き総武線ガード下のラジオセンターの2階でもっと耐久性のある絶縁テープがないか聞いたところ、「うちにはおいてないけどそれなら絶縁チューブを使ったら」というアドバイスをいただいた。気軽に聞いて、親切に教えてくれるのも秋葉原の古い店のいいところである。その絶縁チューブなるものを販売しているのが、「タイガー無線」なのである。ラオックスも昔「朝日無線」だったように昔のラジオ屋の名残として無線という名のつく店が多いのも秋葉原の特徴である。 絶縁チューブというのは実は熱収縮チューブというもので、熱を加えることでその大きさが50%も小さくなるため、はんだ付け部分などをを簡単に外装することができる優れものである。それにしても「タイガー無線」という店名はすごい。 |
20年以上前はカラーフィルムは現在に比べかなり割高だったので、当時は主にモノクロフィルムを使ってスリット写真を撮影していた。当時、ヨドバシカメラで缶に入った約30mのモノクロの長尺フィルムを購入し、フィルムローダーを使ってパトローネに36枚分巻き取って使っていたものである。一缶で36枚撮りフィルムを19本程度取れたので、1本あたりのフィルムは200円弱で済んだ。当時は自分でモノクロフィルムを現像し、印画紙に引伸ばしをしていたものである。 その後、ミニラボが登場し今では街の至る所にミニラボがあるので、現在は、カラーフィルムの現像は近所のミニラボを利用している。カラーフィルムのうち使っているのはほとんどネガカラーフィルムでリバーサルフィルムはほとんど使っていない。フィルムスキャナーで読み込むのもネガカラーフィルムのほうが適しているようだ。 そのネガカラーフィルムも安いところで量多く買えば36枚撮りフィルム(ISO100)を一本200円弱で購入できる。昔の長尺のモノクロフィルムとほぼ同じ価格でネガカラーフィルムを購入できる。スリットカメラは大量にフィルムを使用するため、どうしても安いフィルムが必要である。 最近のデジタルカメラの発達は目を見張るものがあり、その生産台数がフィルムカメラを追い越したとのことで、同時にフィルムの生産量も次第に減少しているようだ。将来的にはフィルムの値段の上昇が心配である。 |
スリットカメラのことを話していて時々新幹線は撮影できないのかと聞かれることがある。新幹線車両は一両当たり25メートルの長さで16両編成だと全長400メートルにもなる。今撮影している200分の1程度の倍率で撮影すると一編成分だとフィルムが2メートル以上必要になり、36枚撮りフィルム(約160cm)ではとても足りない。また、時速200Kmから300Kmで走行中の新幹線の速さは秒速60m〜80mにも達する。これに追いつくようにフィルムを動かすと秒速30〜40cmという、とてつもない速さになってしまう。更に新幹線は至る所高い柵が設けられていて車両全体を撮影できる適当な場所がない。というわけで新幹線はスリットカメラの撮影に向いていないということを説明することになる。 |
スリットカメラ鉄道写真館を始めて早いもので今年で丸4年ほど経過したが、今までスリットカメラを使った類似のホームページを見たことがない。ホームページ開設当初から、インターネットの便利な検索機能を使って定期的に「スリットカメラ」などのキーワードを使って探していたが、着順判定カメラのメーカーのページや競艇、競輪等のホームページがヒットする程度である。海外のサイトについても同様に検索しているが、鉄道車両を撮影した類似サイトはいまだ見つからない。検索を続けているうち、今や事務機としてなくてはならないコピー機の原理も実はスリットカメラと同じであることや天体写真にも特殊なスリットカメラが使われていることなど新たにわかったこともある。 しかしくどいようだが、鉄道車両などをスリットカメラを使って撮影しているサイトはいまだ見つかっていないのである。最近では何か少し寂しい気がしてきたぐらいである。どなたか類似サイトの情報をお持ちの方おりませんか。 |
スリット写真を印刷したロール紙は10両編成だと3メートル近くになる。これを保管するため、最初は購入時のロール紙の用紙が入っていた箱を利用していた。しかし中身が見えないなどもっと良い容器はないか探していたところ、東急ハンズでクリアーボックスという商品名でいろいろな大きさのケースを見つけた。四角いものや円筒状のもの、サイズもコーヒーカップ程度から日本人形が入るような大きなものまであった。すべてハメコミ式の蓋がついていて出し入れも自由である。89mmの幅のロール紙を収納するのに丁度よい大きさは、直径78mm高さ100mmのものである。これだと100mm幅のロール紙もぎりぎりで入る。プリント後のロール紙は外気にさらしておくよりもこのような容器に入れて保管しておくほうが退色防止になるようだ。 |
山手線や京浜東北線には6扉車があり、通勤時間帯には座席が利用できないようになっている。京浜東北線の6扉車が9時30分まで座席が利用できないのに対し、一部並行して走っている山手線の6扉車が10時までと異なっているのはどういうわけだろうか。関東地区ではこれらの線区以外でも、埼京線、横浜線、総武緩行線などでも6扉車が導入されている。今年の4月から導入される新型の山手線、E231系500番代では1編成に2両の6扉車が入ることになっている。 6扉車には普段からよく乗っているが、先日、朝9時30分頃京浜東北線の6扉車にたまたま乗車する機会を得た。車内は空いていて5、6人しか乗客はいなかったので座席も全て収納された状態であった。座席脇のランプが点灯している状態で座席を前に倒すと、しばらくしてそのランプが消えると共に「カチ」という音が2度して座席を戻せないようロックされるのが分かった。反対側の座席はまだ収納されたままで座席の裏側が見えた状態でちょっと変な感じである。 |
スリットカメラの撮影機器はカメラ、電池、コントローラ、三脚等からなっているが、三脚を除いてこれらを一式カメラバッグに収めると相当な重量になる。そこで最近バッグの中身のうち電池とコントロ−ラを軽量化することを思い付いた。電池は今まで重い単一の電池だったが、それを単三の電池に変えることにした。これを可能にしたのがスイッチィングレギュレータである。これは単三電池16本で24ボルト分を12ボルトの定電圧に変えるもので、コントローラは20年以上前に製作したものであるが、これも作り直すことで今までの半分の大きさのものにした。 下の写真が、完成した装置である。電池は明太子の木製の箱に入れてあるが、これで電池も含め以前の装置に比べ重さが半分になった。 |
今までスリット写真のロール紙印刷は、89mm幅がほとんどで、最大で100mm幅の印刷を数回行ったことがあるぐらいだったが、今度思い切ってA4サイズのロール紙を購入して印刷を試みた。プリンタはエプソンのPM900Cを使ったが、さすがA4サイズ幅の用紙だけあって、ロール紙を送り込む時のトラブルはない。A4サイズは幅210mmにもなるので、それなりに鮮明な写りの良い写真でないと単なるボケた写真となってしまう。印刷した結果、十分満足の行くものができたが、難を言うと、繋ぎ目の余白を取らない設定にしてあるにもかかわらず、プリントの繋ぎ目に薄い線が残ってしまうことである。 ※ロール紙に印刷するソフトは以前からエプソンのPhotoQuickerというすぐれもののソフトを使っているのだが、このソフトのバージョンアップにより2回痛い目にあっている。いずれの場合も、それまで綺麗につながって印刷されていた画像がバージョンアップしたソフトを使うことで、うまくつながらなくなったのである。 1回目のときはメーカーの相談窓口に電話して聞いたところ、今使っているソフトは縦横比の異なる画像を使用するとつながらなくなるので同じにしてくださいとのことであった。それ以前のソフトは縦横比が異なっていても問題なくつなげて印刷してくれたのに、しかたなく縦横比が同じになるよう画像を編集することとなった。 2回目のときは、89mmや100mmでは問題ないが、A4サイズのロール紙を使った印刷で発生した。それまでバージョン2.0では問題なかったのに、3.2以降にバージョンアップされたとき、どういうわけか画像の右端のライン20ピクセル相当分が印刷されないのである。最初はこれに気づかず印刷を続けていたが、気づくまで数ヶ月かかったため既にA4ロール紙1本分を費やしてしまっていた。メーカー窓口に電話しようとするも相変わらずつながらないので、その後、ソフトを以前のバージョンに戻して使っている。 |
アイデアを思いついたまでは良かったが、このシュミレーターを完成させるために本当に相当な時間をかけてしまった。JavaScriptの参考書を手当たり次第、本屋で見て似たようなシステムがないか探したが、結局、JavaScriptを勉強して自分で一から作ることになった。 システムを作る上でページを分ける必要が出てきて、ページ間のデータのやり取りをどうするかCGIを勉強すれば可能なことは分ったが、あくまでJavaScriptで作りたかったので、クッキーを使ってデータの受渡しをするようにした。 10月13日ようやく完成したものをアップしたが、アクセスするほとんどの人がインターネットエクスプローラだと思うが、バージョンのこともあり、色々なブラウザでアクセスする人に問題なく動いてくれるか心配である。 |
平成13年12月15日(土)の10時から始まった6チャンネルのニュース番組「ブロードキャスター」のなかで、競馬の着順判定カメラについて詳しく取り上げていたのだが、ご覧になった方はいらっしゃいますか。番組では、競馬の重賞レースのゴールライン上で1,2着の差がわずか4cmの鼻の差だったことが着順判定カメラで写真判定されたということで、毎秒数百枚撮影可能なムービーよりも着順判定カメラの優秀さを称える内容となっていました。 また、番組の中で競馬場のゴールラインの近くにある写真室を取材していましたが、ここで使われているカメラは、某メーカーの「フォトチャートカメラ」と呼ばれているもので、1〜2分ぐらいでフィルム現像されてしまうという驚異的な現像システムが売り物のようでした。撮影された専用フィルムがカメラからロール状に押し出されてきて、その後、写真室の窓を閉め、明かりを消して暗室にしてあっという間に現像されてしまう様子が写されていました。その現像済フィルムはすぐ下の判定室に落とされてモニター画面で拡大して判定作業に使われるのです。 ただ、番組の中では某メーカーのカメラということで着順判定カメラが「フォトチャートカメラ」という呼び名で紹介されていたのですが、「スリットカメラ」という一般的な呼び名が全く使われなかったので、少々寂しい気がしました。 |